あきの忘備録

@YOUsukominの外部記憶装置

「犬を拾う。」の話

あきのです(*> ᴗ •*)ゞ

 

ラブライブ!サンシャイン!!2期5話「犬を拾う。」良いお話でしたね。

心が温かくなるような優しい回でしたが、やっぱり細かい部分はよくわからなかったので感想と考察をやってみようと思います。今回は考察メイン、全体的にふわっとしてますがお付き合い頂けると幸いです。

※尚、今回からキャラクターは敬称略で表記させて頂きます。ご了承下さい。

 

 

 

 

・待てば海路の日和あり①

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冒頭から雨の音で始まり、突然物憂げなルビィのカットから入る流れがドラマチック。サンシャインを名に冠したアニメなのに、2期に入ってからも雨のシーンばっかりですね。ルビィが見ているのは窓の向こう側の雨空なのか、はたまた窓に映る自分自身なのか。どちらともつかない半透明の像に浮かび上がるのは、「迷い」や「不安」でしょうか。

 

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このシーンでは、次のステージでのAqoursのフォーメーションを考えていたようですね。ホワイトボードに並べられたメンバーカラーの磁石は、ユニット毎の並びになっていますね。無意味だと思います?いいえ、気のない素振りは嘘でしょ。

 

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おわかり頂けますでしょうか?前から見ても後ろから見ても、曜ちゃんがめちゃくちゃ可愛いという事に。まず顔がかわいい。そして帽子がへにょって垂れてる所がかわいいですね。そして箒みたいな髪型が途方もなくかわいい。ボリューム感がかわいいしそこからのぞくうなじがまた猟奇的にかわいい。とにかく顔がかわいい。謎のポージングもかわいいし、スポーティーな切り替えデザインが配されたジャージがめっちゃ似合ってる。ウェストの細さとだぼっとしたボリューミーなボトムスのメリハリが効いてて好バランスですし、差し色で少しだけ黄色が入ってる所なんかも快活な印象でとってもお似合いですね。めっちゃかわいい。

そして地区予選を前にして、既に入学希望者が50人を超えているという衝撃の事実が。曜の口から視聴者に伝えられますが当のAqoursは至って冷静、悪天候を考慮し練習を切り上げる方向に。地に足がついてますね。

  

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「気持ちはわかるけど安全第一。今日の所は終わりにしよう」

果南が「終わりにしよう」って言うとドキッとしちゃいますね、もはやちょっとトラウマです。2期での果南はみんなのお姉さんとしてAqoursを先導するリーダー的役割と、物事や流れに変化を与える役割を果たす場面が多いですね。

現状では誰よりも目線が高く先頭を走っている千歌に、同じ目線で物言いができるのは果南だけのような気がします。

 

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「『待てば海路の日和あり』って言うしね♪」

 また意味深なモチーフが出てきました、ホッカイロが示唆するのは何なのでしょうか。ひとつは季節の変化なのは間違いないのですが、装置としての機能は不明。

 

「待てば海路の日和あり」とは

海が荒れても、じっと待っていれば出航にふさわしい日が必ず訪れることから。今は状況が悪くとも、あせらずに待っていれば幸運はそのうちにやってくるということのたとえ。

鞠莉が全然焦っている様子が無いんですよね。この話数では他のメンバーは地区予選を前にして、少なからず焦りの色を見せているのですが。対照的です。また、3年生組は屋上が暗くなったり天候が悪くなったりすると、安全を考慮して練習を切り上げる事を真っ先に提言していますね。2年前のAqoursでの苦い経験が生きているのでしょう。

 

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鞠莉のジョークに「ズコー」ってなるメンバーですが、ルビィの興味の無さがやばいですね。ずっと窓の外を見つめているのは、彼女の意識が自分自身に向いている事の表れなのか、はたまたAqoursの外に向いている事の表れなのか。シンプルに天候を案じているだけなのか。

 

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「果南ちゃんと梨子ちゃんはウチの車ね」

「曜ちゃんも乗ってかない?」

「いいのー?」

「善子ちゃんは

「嵐が堕天使の魂を揺さぶる秘めた力がこの羽に宿る!」

「ふざけてるばあいじゃあないよー」 

 このやり取りから推察するに、曜の家は歩いて帰れない事もない距離であるようです。そのため自分から乗せて欲しいとは頼まないけれど、千歌の誘いは甘んじて受ける。対して善子は家がすぐ近くであるという理由で断ります。事実でしょう。

でもこの突然の堕天使モードは、断って気まずい空気にならないよう善子なりに気を遣っていたのではないかな、と想像しています。また、いくら歩いて帰れる距離とは言え、雨の中でひとりだけ取り残されるのが寂しくないはずがないですよね。だからと言って寂しいという理由だけで車に乗せて欲しいなんて言えない善子です、迷惑はかけられないと考えたことでしょう。

 

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「胸騒ぎがするこの空最終決戦的な何かが始まろうとして」

「こーらー!待て!待ちなさい!待つのです!」

「なにその動き。もしかして、何かが私を導いてい」

 おそらく彼女は自分が雨の中ひとりになるという状況に対して、何か堕天使的にポジティブな理由を付けたかったのだと思います。

 

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だからこそ、善子は犬との出会いに運命を感じたんですね。

 

 

・ラブライブ!作戦会議 

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果南ちゃんが進行役で作戦会議ですが、先ほどのシーンに引き続きルビィと鞠莉が妙に距離ありません?

 

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「かと言って、暗黒というのもありえませんけどね」

「どうしてよっ」

「堕天使と言えば暗黒。Aqoursと共に歩んだ、暗黒の堕天使ヨハネの軌跡を」

「やっぱり輝きだよ!」「聞きなさいよ!」

 ここの善子、「軌跡」のイントネーションで言ってますね。彼女にとって今のAqoursにあるのは、奇跡ではなく共に歩んできた軌跡であるという所が気になります。

 

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「Aqoursの可能性を広げる為には、他にも模索が必要ですわ」

 ダイヤがぱかぱか型のガラケー使ってるの、なんか良いですね。

Aqoursがμ's以外のスクールアイドルを意識して参考にするのは初めてですよね。自分たちは輝ける、という確信から更なる一歩を踏み出して、輝き方を模索している事が伺えます。

「ひとつに留まらない多くの魅力を持っていなければ、全国大会には進めませんわ」

 千歌にラブライブで勝ち上がるための秘訣を伝えるダイヤですが、優しくたしなめるような口調で言うのが良いですね。以前であれば「ぶっぶーーーですわーー!!!!」って言ってたかもしれない場面ですが、ふたりが実に自然体な関係性になれている事が伺えます。

  

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そうだね、次はこの前突破できなかった地区大会」

 惜しくも決勝進出を逃した地区大会という、ちょっと苦い過去にもさらっと触れられるのが曜ちゃんなんですよね。

そんな事より渡辺曜ちゃんがかわいい。なんだそのほっぺたは??しゅかしゅーかよ。

 

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「またこんな眼鏡で誤魔化してあれ?」

 梨子×鞠莉の絡みで笑いながら誤魔化すのは 悪いクセこれはもう確定ですね、このシーンの元ネタは「Guilty Eyes Fever」でしょう。っていうかギルティアイズってそういう事??よしりこばかり優遇されている回かと思いきや、地味にギルキス繰り出して来てる感じ。私はかなり好きです。

 

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「どゆこと?」

「要するに、帰るって事ずら」

いつの間にか堕天使語の通訳担当になってしまった花丸ですが、問題はそこじゃない。アニメにも遂にジャンボエンチョーの登場です!曜ちゃん推しからすればドラマCDの聖地でもありますので、言ってしまえば実質曜アンドエンジェル案件ですね。

 

 

・邂逅

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クラシックピアノの本を読んでる梨子。12話以降で彼女がピアノに触れているエピソードはありませんでしたが、ピアノとも良好なお付き合いができているようです。

ともあれ、善子ママのスマホを返すため小林家に向かう梨子。

 

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完全に部屋着でリラックスモードだったのに、小林家にお邪魔するためにきっちり支度する梨子。パンツスタイル珍しいですよね。全体的に淡い暖色系でまとめたカラーリングが秋らしさもありつつ、梨子らしいきちんと感もありつつでとってもかわいい。絶対にトップスのインには襟付きのアイテム入れて来るんだよな。。隙がないぜ。

 

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「◎△$♪×¥●&%#?!」

「静かにしなさい!」

善子、口よりも先に手が出るあたり相変わらずコミュ障ですね

ではなく、恐らく犬を見た梨子は怯えて逃げてしまうと考えたのでしょう。善子ちゃんが堕天流体術奥義を繰り出すのは、主に逃げようとする誰かを捕まえる時です。ここに現れた梨子こそディスティニー、運命とわかる出会い素敵だわ。協力者になってくれそうな彼女を逃す手はありません。

 

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「ズラ丸の家もルビィの家も、許可とるの面倒みたいだし」

「鞠莉ちゃんは?」

「ホテルでしょう?」

「果南の所もお店があるし、千歌の所はしーたけもいるし」

「んじゃあ、曜ちゃんとか」

「そんなに嫌なの?」

犬をケージに入れてずっと神社に置いておくわけにもいきませんし、拾ったは良いものの善子は困っていたはずです。しかし他のメンバーに頼れない理由には筋が通っています唯一、曜を除いては。

曜はマンション暮らしではないですし、家も小林家から近いです。何よりも曜ちゃんはめっちゃ良い子なので、頼めばふたつ返事で了承してくれたでしょう。でもきっと、善子はあの性格ですから曜にも頼めなかったのでしょうね。身勝手な自分の都合で迷惑を掛けられないと考えたはずです。そんな所に不意に現れた梨子、まさに渡りに船。これも運命だと善子は確信したのでしょう。

ここでは曜に頼まなかった点ではなく、運命的に現れた梨子だからこそ頼めたという点に意味があります。

 

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「私に近付いたら、だめだからね」

「ごはん、食べる、だけだからね」

「ごはん、ね」

この「あんこ」の作画のかわいらしさが素晴らしいですよね、さすが西田亜沙子さんの作画監督と言った所でしょうか。表情はほとんど変化がないにも関わらず、動きや仕草だけで感情が伝わってくるのが本当にすごい。繊細なこころの動きが見事に描かれている所に感服です。

しーたけなんか、普段わりと動かないし感情が読めない(目が隠れてるし)ので、面と向かった時に梨子は気持ちがわからず怖かったのではないでしょうか?対してあんこはとっても人懐っこくて、感情表現が豊かですよね。犬が苦手な梨子の目にも、あんこが自分に対して好意を持っている事がわかったようでした。

もちろん作画だけでなく声の演技も相まって演出の相乗効果はあったと思いますが、この話数はやはりあんこの、繊細なこころの動きが丁寧に描かれた作画が影の立役者だったように思います。

 

 

・犬の名は。

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「ルビィちゃんもう少し内側」

「ん。前よりだいぶ良くなったよ」 

これまでずっと姉にべったりだったルビィが、 おねいちゃあと距離を置いてるカットは気になりますね。アバン冒頭でもひとり窓の外を見つめる意味深なシーンがあったりと、彼女が自身の内面と向き合おうとしている?ような印象があります。これは姉離れ、自立、に向かおうとしている事を示唆しているのでしょうか?

 

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「ではもう一度、と言いたい所ですが」

「陽が短くなってるからね」

 ダイヤちゃんに自然とタメ口で返す曜ちゃんがいいですね。美しい夕陽が印象的なカットですが、メンバーの浮かない表情が対照的です。練習時間が少ない事に対しても、「地方予選まで時間がない」という焦燥感が滲み出ているように思います。

 

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「じゃあ終わり??」

「うん、どうしたの?」

「え?いやちょっと

からのこの笑顔、対比がキマってますね。梨子の様子のおかしい感じが引き立っていて見事。

 

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先のシーンで善子が来た時は昼間でしたが、このシーンでは陽が落ちてすっかり暗くなっています。季節の変化、秋が深まっている事を表しているのでしょうか。

  

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ヨハネ、召喚!!

(言いたいだけのやつ)

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ここ、犬にちゃっかり名前を付けているのが可愛いですよね。

 

ライラプス(古希: ΛαῖλαψLailaps)は、ギリシア神話に登場する犬である。

この犬はどんな獲物でも決して逃がさないと運命に定められていて、狙った獲物は決して外さないという槍とともにクレータ島の王ミーノースの宝物だったとされる

 Wikipediaより引用

ライラプスは命名がギリシア神話から由来しているようです、実に善子らしいですね。"この犬はどんな獲物でも決して逃がさないと運命に定められて"という背景にも意味があって良いですね。彼女にとって運命のような出会いであったからこそ、この名を与えたのでしょう。

"どんな獲物でも決して逃がさないと運命"って"狙い定めたら逃がさないから 逃がさないから My Target!!"って事なんですよね。う〜んギルティ。

 

ノクターン(nocturne)

英語で夜想曲のこと。夜想曲(やそうきょく)は、性格的小品(主にピアノ独奏曲)の一種。

Wikipediaより引用 

 ノクターンも厨二病っぽい響きのある単語だと思いましたが、主にピアノ独奏曲の一種を指す言葉だったんですね。梨子らしいです。また、この話数はラブライブでは珍しくほとんどが夕方〜夜にかけての時間帯のシーンで構成されており、そんな所にも名前のイメージが合致しますね。

  

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元の飼い主が見つかり無事に引き取られてしまうあんこですが、

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自分からは触れられず詰められなかった距離を、あんこの方から歩み寄って好意を示してくれます。隣でぐずる善子も気にならない様子で、梨子は何を思ったのでしょうか。

 

 

・やり切ったって思いたい 

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場面は変わって翌日、部室のカットですがホワイトボードが賑やかで良いですね。個人的には右上の虹が曜アンドエンジェルの「じもあい」を思わせるモチーフなのが気になりますが、ここで重要なのは左下の「海」「波?」「WAVE〜」の部分でしょうか?このホワイトボードは6話への伏線になっているようです。

 

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「あれ、みんな屋上だよ。どうしたの?」

本当に鼻がきく千歌ですよね。しかし果南がノートを後手に隠した事には気付いていないようです。アバンの沼津での練習シーンでも、ホワイトボードでダンスのフォーメーションを考えていましたね。ライブパフォーマンスのみならず、Aqoursの中でのメンバーのパワーバランス、自身の立ち位置なども考えていたと想像するのは深読みでしょうか。

  

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「ただ私は、後悔しないようにするだけ。これが最後のラブライブだしね。」

「最後

「ダイヤと鞠莉と3人でここで曲作って、その思いが繋がって、偶然が重なってここまできたんだもん。やり切ったって思いたい」

穏やかな笑顔で、落ち着いた様子で自分たちの終わりを見据える果南。同じ目標を共有する9人でも、2年生と3年生ではその先に見えている未来が違う事がここで示されます。Aパートで鞠莉が「待てば海路の日和あり」と妙に落ち着いた事を言っていたのも、3年生組は既に終わりと向き合って腹を括っている事の表れかもしれません。

終わりと向き合う事はスクールアイドルの宿命ですが、Aパートでも季節の流れの速さが強調されるようなシーンもあり、ついに来るべき時と向かい合う時期が来たのだと視聴者に印象付けています。

また、果南にとっての「キセキ」の捉え方が明言された所も注目ですね。思いが繋がり、偶然が重なってここまで来た軌跡が奇跡であると受け取る事ができるかと。彼女にとって「奇跡」は、「思いと偶然の重なりによって描かれた軌跡」を未来の視点から振り返ったものとして捉えられているようです。

  

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このカット、Aqoursのニコ生見てた人は笑っちゃいましたよね、元ネタ知らない人からすると何この前衛的な絵って感じだったかもしれませんが。

余談ですが、放送翌日に行われた大阪でのファンミではMCでこのシーンに触れる場面もあり、キャスト内から「梨子ちゃんは美術が得意じゃなかったっけ?」とりきゃこをイジる流れもありました。彼女は「そんな設定もあったっけ?」と返していましたが、まぁ、G'sの世界線の話ですからね。アニメの設定では梨子が「ピアノ一筋の人生」であった事に意味があるので、「設定」はそれ自体が「個性」ではないんですよね。

 

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取ってこーい(弱々しい声) 

 ここめっちゃ好き。直立不動の7人が見守る中、遠くにいるふたりの動きがシンクロしてるのが最高にシュール。絶妙に様子がおかしくて最高。

 

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なんとなくこのカット、スクフェスっぽいですよね。もみじの葉っぱが細やかに描かれている感じ、今までのラブライブでは見られなったようなスーパーリアルな描かれ方ではないでしょうか。スクフェスの紅葉狩り編みたいな雰囲気を狙ってるのかな?

  

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淡島を臨む背景に紅葉がよく映えてます、善子のポーズも作画もなんか気合入ってますし、やたらキマってますね。これを見ると秋の内浦にも行ってみたいと思わされますし、アニメの舞台の新たな魅力を切り取って広めようという製作側の愛も感じます。

 

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いちいちキマってるなぁ

 

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「やっぱりこんなの間違ってる」「ぇえ?

「よく考えてみれば、あの人が飼い主だって証拠はないはずよ!」

「仮に飼っていたとしても、本当に飼っていたのがライラプスかどうかは限らない」

「そっくりの違う犬だったという可能性も」「そんな無茶苦茶な」

「取り戻しに行くわよ」「はい?」

「言ったでしょう、あの子と私は上級契約の関係」

「ディステニーで結ばれているの」

「無茶よ!迷惑でしょそんなことしたら」

「だったらいい!私ひとりで行くから」

何度見てもこのシーンめちゃくちゃ言ってて面白いですね、梨子が完全に巻き込まれて振り回されポジションになってるのも良き。ここでは、善子が他人の迷惑を省みず自分の運命を信じようとしている所と、犬を奪いに行っている所が重要ですね。

ふたりはギルキスなので会いたい時に会いに行きたいし、欲しいものは奪いたい、なんです。奪いたいキミのこと 待ってないよLOVE!!なんですよね。

 

 

・待てば海路の日和あり②

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「こうなったら」

「こうなったら?」

「出てくるまで、待つ!!」

「本気!?」

ここで「待てば海路の日和あり」の伏線が回収されますね。先の鞠莉の言葉を受けた流れでよしりこが行動を共にしているので、やはり実質的にギルキス回ですね(?)(無理) 

ここからは先ほどの紅葉のシーンとはうって変わり、全体的にどんよりとした色彩設定になっている所も対比が効いてます。

  

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「日が暮れるわよ?」

「嫌なら帰りなさいよ」

「前にも言ったけど、あの子は私にとって『特別』なの」

「でも

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このやり取り、わがままな善子のむくれた表情。それを見た上で母親に帰る報告をする梨子、子供の喧嘩みたいですね。と言うか、よく考えたら彼女たち普通に子供なんですよね。

  

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「風邪、ひくわよ」

「あとこれ」

「いらない」

犬との心の交流の中で自分から好意を伝える事の大切さに気付いた梨子。差し入れまで買って戻ってきますが、善子は素直に好意を受け取ろうとせず意地を張ってしまいます。

 

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善子はこれまではAqoursのメンバーと一緒にいる時は、常に誰かに合わせたり、気を遣ったり、ヨハネモードで素を隠したりしていました。「津島善子」としての素の子供っぽさを、わがままな一面を初めて見せられた相手が梨子だったのではないでしょうか。同い年の友達より、年上の友達の方が甘えて素を出せたんじゃないかな、と想像しています。

よしりこの共通点として、どうやら二人ともひとりっ子っぽいんです。だから双方の親が過保護気味な描写が多いですよね。「帰らない」というのは親に対する反抗の表れでもあり、彼女達が精神的な自立に至る過渡期にいる事を示していると思います。

(そのおにぎり地域限定って書いてあるけど、実在するのかな) 

 

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「堕天使って、いると思う?」

「私さ、小さい頃からすっごい運が悪かったの」

「外に出ればいつも雨に降られるし、転ぶし」

「何しても自分だけうまくいかないし、それで思ったの」

「きっと、私が特別だから、見えない力が働いてるんだって」

「それで堕天使?」

「もちろん、堕天使なんているはずないって、それはもう何となく感じている」

「クラスじゃ言わないようにしているし」

「でもさ」

「本当にそういうの、全くないのかなって」

「運命とか、見えない力とか」

2話「雨の音」以降のAqoursにとって、雨は必ずしもネガティブな存在ではなくなりましたが、善子にとっての雨はやはり雨なのですね。また3話の抽選会のシーンでは自らの不幸体質を省みず、Aqoursのピンチに立ち上がった善子でしたが、そこでも運命を引き寄せる事はできませんでしたね。

  

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「そんな時、出会ったの」

「なにか見えない力で引き寄せられるようだった」

「これは絶対、偶然じゃなくてなにかに導かれてるんだって」

「そう思った」

善子が運命を信じられなくなりそうになったという話を聞き、梨子が目を潤ませます。3話でも「私たちは奇跡は起こせないもの」「奇跡は、起こるのかな」と「キセキ」に対して懐疑的であった彼女だからこそ、善子の気持ちに共感できるんですよね。

 

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「不思議な力が働いたんだって」

善子の告白が「奇跡」を信じる事ができたくだりになると、雲間に光が差し込みます。いわゆる「天使の梯子」と呼ばれる光景ですね。

 

天使の梯子(ヤコブの梯子)という名称は、旧約聖書創世記28章12節に由来する。この記述では、ヤコブが夢の中で、雲の切れ間から差す光のような梯子が天から地上に伸び、そこを天使が上り下りしている光景を見たとされる。このことからやがて自然現象もそのように呼ばれるようになった。

Wikipediaより引用

 薄明光線と呼ばれる雲間から差し込む光の柱の中を天使が行き来していた、という記述は旧約聖書やヨハネの福音書にも登場するシーンのようですが、善子が「これは絶対、偶然じゃなくてなにかに導かれてるんだって」と言った後に光が差す演出はとってもドラマチックですね。善子が信じたからこそ、天使も降りてきたのかもしれません。

 

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「はい、ライラプス」

「ん...ん?ノクターン!」

差し入れのお返しにおしるこを手渡す善子。あったかいですね。

善子にとっては梨子もまた、ライラプスと同じように見えない力で引き寄せられた相手。 なんですよね。このシーンはそういう事なんだと思います。

 

 

・"見えない力"はあると思う

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「気付いて…!!

「見た!」

「私よ、わかる…? 

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「やっぱり偶然だったようね、この堕天使ヨハネに気付かないなんて」

 チャンスは訪れるも、善子に振り向いたあんこは彼女を認識する事はありませんでした。やはり不思議な力も、運命も存在しないのか。善子の願いは届きませんでした。

 

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「でも、見てくれた」

「え?」

「見えない力はあると思う」 

「善子ちゃんの中だけじゃなく、どんな人にも」

「そうかな?」

「うん。だから信じている限り、きっとその力は働いてると思うよ」

 桜内梨子は、奇跡が起こせない人でした。過去にピアノと向き合うために転校までして、1期2話で海の音を聴こうとした時も、陽光を受けて輝く水面からインスピレーションは得たものの、実際に海の音を聴くという奇跡は起こりませんでした。

その後もピアノと向かい合う重圧を乗り越えて、再びピアノを弾く楽しさを取り戻す事ができたのは、きっかけは高海千歌。乗り越えたのは自分自身の勇気と努力。

そんな彼女だったからこそ、2期3話の学校に向かって走るシーンでも最後まで奇跡が起こる事を信じられなかったのでしょう。そしてこの話数でも、"堕天使はいない"という現実を受け入れた上でそれでも尚、起こるはずのない奇跡を一心に信じようとする善子の姿に胸を打たれたのだと思います。

 

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だからこそ梨子は、そんな善子の姿に自分自身を重ねて見ていたはずです。「見えない力はあると思う。善子ちゃんの中だけじゃなく、どんな人にも」という言葉は、善子と梨子自身に向けられたもの。高海千海ではなく、同じ目線を共有できる津島善子だからこそ「奇跡」を信じる事ができた。肯定できたんだと思います。

自らを普通星人だと自覚した上で、それでも奇跡を信じる姿に感動したのは、きっと視聴者である私たちも同じですよね。

※千歌と梨子の目線が食い違う描写は、3話で強調されて登場していました。

 

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「ありがと、ヨハネちゃん」

「善子!!」

「あれ?」

梨子は「津島善子」という人を知る事ができたからこそ「ヨハネ」を受け入れ、善子もまた梨子の前では「津島善子」である素の自分を出せるようになったのかな、と思っています。

 

 

・全てに意味がある

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「偶然が重なって、ここまで来た。か...」 

千歌が傘を閉じると満月が顔を出し、それまで降っていた雨がいつの間にか止んでいた事がわかります。

彼女が呟いた言葉は果南の発言を受けてのものですが、これは"偶然が重なる"ということ自体に"運命"を見出していた善子と同じ意味合いですね。

果南は未来に立って振り返った視点から現在を捉えていますが、善子は過去からの視点で捉えた現在を未来として捉えている印象があります。

 

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「試してみようかなって、これも出会いだから」

「ふぇ?」

「私ね、もしかしてこの世界に偶然ってないのかも、って思ったの」

「偶然は...ない...」

千歌が「偶然が重なってここまで来た」という果南の言葉を思い返していた直後に、「偶然ってないのかも」って言い出す梨子にドキリとしてしまいました。ともあれ、誰に頼るでもなく、ひとりでしーたけと向き合おうとしていた梨子の姿に胸が熱くなりますね。

 

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「いろんな人が、いろんな想いを抱いて、その想いが見えない力になって、引き寄せられて」

「運命のように出会う」

「全てに意味がある」

「うん」

梨子から「偶然ってないのかも」という言葉の真意が語られます。

人と人との想いが引き寄せあって運命のように出会いが生まれる。だからこそ人の想いにも出会いにも意味があり、まるで運命のようなその力は人の想いによって生まれている。だからこそ運命は人の意思によって生まれる必然であり、人の意思が介在する以上偶然は存在しない。全てが必然。

 

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「見えないだけで、きっと」 

梨子の右手に握られていたのは、奇しくもノクターンのために用意していたご飯でした。

善子のライラプスとの出会いも、善子と梨子が犬を巡って対立し、共に時間を過ごしたことも、ふたりが犬と別れたことも、その全ての想いが収束し、この瞬間にしーたけと向き合うきっかけとなります。全ての出会いが意味のあるものに変わります。

この瞬間こそがまさに、梨子が初めて自らの意思の力で運命を引き寄せた瞬間でした。

 

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「そう思えば、素敵じゃない?」

 

かくして梨子はノクターンとの出会いや別れの中で、人の想いが"運命"と呼ばれるものを引き寄せていることに気付き、「キセキ」とは何なのかということの、自分なりの答えに辿り着くことができたのでした。

 

 

 

運命とわかる出会い素敵だわ 


特別を感じたら

 

 

 

・要するに「Strawberry Trapper」

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待てば海路の日和あり(待つとは言っていない)


Ready?
待ってないよ…LOVE!! 

 

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見つけた! キミは淋しい瞳だった 
鼓動が鳴ってる「手に入れなさい」と 
冷静なほど 熱さを楽しめるの 
高まる思いは抑えて 

 

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静かに 
集めるキミの情報 
確かに 
価値ある Sensitive mind 

 

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背後に歩み寄る スリルがたまらない
狙い定めたら 逃がさないから 
逃がさないから 

 

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(My Target!!) 

 

(Trap in Dice) 恋の罠から
(Trap in Night) 始まりたい 
(Trap in Heart) 踊りながら 人生のルーレット 

 

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運命はありきたりじゃつまらない 

特別を感じたいの

 

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奪いたいキミのこと 
待ってないよ…LOVE!! 

 

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怯える顔が 見たいのなんてさ 
企むときはきっとワルイ顔ね 

 

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いただきたいのは その心よ

 

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脆くて危うい優しさ 

 

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静かな 
孤独を愛するキミ
確かな 
輝き放つの

 

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気づかれないうちに 私のモノにしたい 
狙い定めたよ 逃がさないから
逃がさないから 

 

(My Target!!) 

 

 

実は5話のプロットを組み立てる段階で、花田十輝氏と酒井かずお氏が「あ、良いこと思いついた!!よしりこ回と見せかけてギルキス回にしようぜ!!」って意気投合して、「Strawberry Trapper」の歌詞にインスピレーションを受けて脚本を作ったんだよ!!!!なのかどうかは、神のみぞ知るってやつです。

 

 

 

何かが足りない そう思った時は 鞠莉ちゃん要素が足りてなかったですね?

こまけぇこたぁいいんだよ!!

 

綺麗な嘘なら 許される筈 

 

 

 

 

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現状根拠が薄く説得力には欠けますが、Aqoursの活動の中で自分の一歩を踏み出して成長、また自立を果たした人物がバスを降りるのではないか、と考えています。

「ダイヤさんと呼ばないで」の話 - あきの忘備録

 

今回はふたりとも新しい一歩を踏み出して成長したので、今の所この筋で合ってるかな?相変わらずよくわかりません。

ではまた次回の記事でお会いしましょう(*> ᴗ •*)ゞ