あきの忘備録

あきのの外部記憶装置

きみのこころは共鳴しているか?

Aqours 4thナンバリングシングル「未体験HORIZON」発売おめでとうございます。

そして、ありがとうございます。本当に良い盤です。

クリエイター陣の愛を随所に余すところなく感じさせてくれます。本当に良い。

 

 

 

ずっと待ち続けて来たナンバリングシングルだけに、我、思うことあり。でもラブライブ!に今さら考察必要なし、それもわかる。

でも、やりたいので勝手にやっちゃえレッツゴー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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・『未体験HORIZON』

今回の新譜はこれまでのナンバリングシングルの収録曲より、コンセプトがわかりやすく明確になっているように思います。3曲に共通するキーワードは「もっと!」という輝きを求める言葉。水平線の向こう側に待つ新しい輝きへと手を伸ばす、未来への希望に満ち溢れたAqoursを象徴するようなキーワードじゃないかな と。

サビ部分の「もっと」はライブではオーディエンスがコールするであろう構成になっていますね。たぶん。

“元気? もっと! 元気? 出して!” 

って歌詞にわかりやすく疑問符までつけてくれて、畑亜貴先生は親切ですね。はい!ここファンのパートね!って言われてる感じ、むず痒いですが甘んじてやらせて頂きましょうありがとうございます(平伏)

 

CDの音源で聴くとAqoursが自分を応援してくれてるって気持ちになりますが、ライブでは私たちがAqoursを求める構図になる。これ、なんだと思いますか?

 

 

 

 

はい、これレゾナンス(共鳴)。

畑亜貴は天才。

 

 

 

 

ちなみに歌い手と聴き手で歌詞が違う意味合いを持つように作られてるの、これ『SKY JOURNEY』と同じですよね。 

3rdシングルでいえば、3曲目の『SKY JOURNEY』も好きなんです。これはAqoursが聴き手を励ますような曲ですが、ファンの視点に立つと、Aqoursを応援する曲になるんです。HAPPY PARTY TRAIN』と関連づけたくて、人生の旅ーーその途中でみんなとの出会いがある、と考えていきました。それでAqoursとファン、お互いの想いが交差する曲を作りたいと思ったんです。それをどう表現するかと考えた時に、二重の意味を持つ歌詞にするというアイデアが沸きました。

 『ラブライブ!サンシャイン!! TVアニメオフィシャルBOOK2』畑亜貴インタビューより

 『未体験HORIZON』はMVのイントロ部分に象徴されるように、Aqoursの「これまで」と「これから」を歌った曲ですが、アニメ本編の中のストーリーだけでなく、私たちとの旅の思い出もその軌跡に含んでくれているように思えます。あったけぇですね。

 

 

 

さて、ラブライブ!で「もっと」と聞くと思い出すのは

 

 

 

 

 

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こちら、『Angelic Angel』ではないでしょうか。

“Ah!「もしも」は欲しくないけど

        「もっと」が好きAngel”

「翼」をただの飾りにはしないあたりも通じる部分がありますね、畑亜貴先生の中で育ってきたAqoursも、いよいよ飛び立てる頃合いまで成長したということでしょうか。

 

ちなみに『Angelic Angel』では “愛しい夢はまだ終わらない” というあまりに美しい歌詞がうたわれていますが、『未体験HORIZON』のMVのラストシーンなんかまさにこれですよね。お茶が熱いのめちゃくちゃヤバいですね。ヤバくないですか。

 

「Q: なんで水の中でも息ができるの?」

「A: たぶんさっき飲んだ熱いお茶のせいかな」

 

ラブライブ!史上最高にファンタジー極まりない『恋になりたいAQUARIUM』の歌詞がまさかの伏線回収 (?) 、激アツですよね。色々解釈あると思うのでまぁ あれですけど、“僕らは夢で息してる” の歌詞をもって議論は一旦の収束というかたちになりますかね。

青春という熱に浮かされた夢のような時間はまだ終わらない。元気の温度は下がらない。熱いままで羽ばたいてく、今もあっつい。

 

 

 

Aqoursの話をしてるのにμ's引っ張り出して来ると目くじら立てる方もいらっしゃるかと思いますが、当記事では畑亜貴先生の「ラブライブ!観」であったり、彼女自身の「人生観」から今回のシングル楽曲の歌詞に迫ってみたいな〜なんて思ってます。迫れるかどうかは知らんけど。

 

Angelic Angel』はかなり大人な歌だと思います。“いつかそんな恋してみたかった” だから、もうその願望はないんですよ。漠然と男性に憧れている感じじゃない恋がしたいっていう、意志ですね。“もしも” が欲しくないというのは、「もしもさ、わたしに彼氏ができたらさ」みたいな無邪気な会話じゃないよね、わたしたち、っていうことなんです。

『CUT』2016年6月号 作詞家・畑亜貴インタビューより 

 

 

 

 

・ †作詞家・畑亜貴

畑亜貴先生がどんな方なのか、彼女のソロアーティスト活動や、雑誌のインタビューを追ってる人ならなんとなくご存知かとは思いますが... 

こんな感じのダークネスな世界観をお持ちの方です。好き。

作詞家としてあまりに有名であるため、彼女がシンガーソングライターであることをご存知ない方も多いみたいなので。ソロアーティストとしての作風は、言ってしまえば「この世の終わり」って感じです。

 

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wikipediaより引用

そもそもシングル曲のタイトルが読めない。何だその漢字は。V系か?

『棺桶島』『世界なんて終わりなさい』『愛するひとよ真実は誓わずにいよう』なんてタイトルのアルバムを出してる人が、ラブライブ!シリーズのキラキラした希望に満ち溢れた楽曲を手がけているとは。事実は小説よりも奇なり。

 

『世界なんて終わりなさい』っていうアルバム(1999年リリース)を出しているんですけども、自分の基本の部分はそこかなと思っていて。

『CUT』2016年6月号 アーティスト・畑亜貴インタビューより 

 

そんな彼女ですが、自身のアーティスト活動の制作では「自分の歌は曲と詞を同時に作っていくので、まず根本から作り方が違います。それに私という人物や人生のことを見つめて、ひたすら自分自身を掘り下げていく作業になるので......。(ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメオフィシャルファンBOOK2より)」と語っています。

ラブライブ!楽曲に関しては、μ'sやAqoursの等身大の目線で多大なる愛を注いで作詞されていることは言うまでもないことですが、

 

(加藤) 物語の中で歌詞や劇伴を作るときに「ラブライブ!」としての核と言うべきものはあったりするんですか?

(畑) 私は自分だったら絶対考えないなっていうところですかね。普段わりと光の方を向いて生きてないんで(笑)

(畑) 常に闇の方を見つめて生きているので、その反動ですかね(笑)

(畑) 無い世界だからこそ、美しく書ける。まったく反対に振り切れるんですよ。

『CONTINUE』Vol.58 畑亜貴&加藤達也 特別対談より

 

世界の不条理さ、痛み、悲しみ、苦しみ、孤独、そういった感情と向き合いながらアーティスト活動を続けてきたからこそ、ある意味では非現実と思えるような、ありもしない救いすらもたらす曲を生み出すことができるのでしょう。

 

人生についての考察が少し落ち着かないと、苦しいままだと思うんですよ。でも、歌詞を書くって結局そういうことじゃないかなって思っていて。自分の人生と向き合って、それを追認してやっていかないと、心の中でキュッてなる、泣きそうになる部分がみんなに届けられないのかなって思います。

『CUT』2017年5月号 作詞家・畑亜貴インタビューより

 

自身の人生と向き合いながら作品のフィルターを通して作詞活動を続けている彼女ですが、人生観や哲学そのものが作詞の根底にあり、それらが物語を美しく、儚く彩るエッセンスとしてに投影して分け与えられているだけあり、その世界観がぶれることがありません。どの時系列のインタビューを掘り起こしてみても、μ'sとAqoursの楽曲を比較してみても、「青春」「輝き」「奇跡」などの言葉が持つ意味や、その価値は変わらずにスクールアイドル像を形作る芯として通底しています。

また彼女自身が作曲・歌唱の活動を行っているからこそ、メロディーが求める言葉の響きや、軽妙な言葉遊びが合致した天才の所業が生まれているわけですね。

 

 

 

さて、ラブライブ!楽曲、特にAqours楽曲に関しては作品の物語に寄り添ったものが多いため、語彙や表現は10代の純朴な少女に合わせた等身大の作詞がなされています。

ですが、ユニット楽曲に関してはその限りではない。むしろわりとやりたい放題である。

 

ユニット曲なので、フィクション感の中で何かをやってしまう描き方で進めてます。

 『CUT』2016年6月号 作詞家・畑亜貴インタビューより

 

やっぱり私の好み的には、ユニット曲をやると全開になる、といいますか(笑)。もう、元気全開!になりますね。もちろん本編も気合は入っているんですけども、ユニット曲ではアーティストとしてのAqoursのメンバーたちと触れ合えてる感じがするんですよね。

『CUT』2017年5月号 作詞家・畑亜貴インタビューより

 

ユニット楽曲はあくまでフィクションとして、アイドルとして歌っているものであるという捉え方は一貫しているようです。μ'sの頃からずっと。

彼女が趣味として「微熱 (恋になる一歩手前の状態) 」を愛しすぎていて、その趣向が一部の楽曲に投影され放題であることはあまりに有名ですね。悲劇的、厨二的なエッセンスを感じたら「これは・・・」となる人も多いことでしょう。

つまるところ、作詞家・畑亜貴はアニメの物語の中で生まれた楽曲には作中の彼女たちの等身大の歌詞を与える一方で、物語と直接的な関係のない楽曲にはアーティスト・畑亜貴の人生観が投影されているということです。

 

子どもの時から考えてましたね。今あるこの現実の世界が、何かしっくりきてないなっていう気持ちがあって。ものすごく違和感を抱えながら過ごしてました。なんで人間っていう器の中に入っちゃってるんだろうなあ、みたいなことにも違和感を感じたりとか(笑)

『CUT』2016年6月号 アーティスト・畑亜貴インタビューより 

 

 

仕事から離れて単なる畑亜貴になったときは、常に「わたし、宇宙から落ちてきた宇宙生物の卵から孵化した何かじゃないの?」みたいなことを思います(笑)

『CUT』2016年6月号 アーティスト・畑亜貴インタビューより 

 

はい、これAZALEA (断定)。

 

(笑)じゃないんですよ、そのまんまじゃないか。

『shadow gate to love』の歌詞に出てくる“麝香の強さ まとう目に” のフレーズも彼女の趣味全開であることが明言されてましたし(ソース失念)、どうやら畑亜貴先生は厨二病が大変お好きなようです。μ'sのユニット楽曲で言えば『ダイヤモンドプリンセスの憂鬱』には “光纏う守護者” なんてフレーズもありますし......。

そう、彼女は †厨二病† がお好きなのです。

そんな作詞家・畑亜貴ラブライブ!サンシャイン!!というコンテンツの中で翼を広げられる場所は、これまではユニット楽曲にしかなかったのです。

そう、これまでは.................。

 

 

 

 

 

 

・『Deep Resonance』

畑亜貴先生† 待望 (たぶん) の、異世界ファンタジーで戦うAqours楽曲の降臨です。しかもセンターを務めるのは我らが闇の代弁者にして魂の救済をもたらす者、漆黒の堕天使 †津島善子 (ヨハネだってば)。 これはもはやアルティメット・ラグナロク。冥界の託宣を携え、今こそ崇高なる堕天使の力で暗黒の隔絶を打ち破るのだ。クッックック........これは運命の導き..........。となったであろうことは想像に難くありません。(そうか?)

 

この美しくも激しく、残酷な運命のように迫り来る重厚な旋律の楽曲に、畑亜貴先生はどのような想いを込めて作詞をされたのでしょうか。想像の域を出るまでには到底至りませんが、レゾナンスを試みてみます。Deeper Lovingです。

 

 

 

まずこの曲のファーストインプレッションとして、イントロでこぼれ落ちるかのように鳴り出すピアノのメロディと、震えるように消えていくシンセの音に、胸がぎゅっと締め付けられるような気持ちになりました。歌い出しのソロパートは物語のプロローグ、代弁者である津島善子が紡ぎ出す独白は

 

“誰にも届かない声が闇を駆け抜け”

 

出サビの独唱から疾走感のあるイントロに突入する展開は、見事に歌詞と楽曲が連動していてまさに神。届かないはずの声に呼応してユニゾンするAqoursの力強い歌声にオタクは死んだ。この最初の歌詞から想起されるキーワードは「悲しみ」「孤独」「叫び」「隔絶」「嘆き」「無慈悲」「不条理」「絶望」「怒り」。

このキーワードから畑亜貴先生とのレゾナンスを試みてみます。

 

(畑) たぶんわたしは、悲劇的な状況を全部把握することが美しいと思ってるんでしょうね。悲劇に酔わないで、今こういう状況なんだと認識するというか。

(インタビュアー) その悲しみは、どこから来るものなんですか?

(畑) 悲しみは、たぶん共有できないことじゃないですかね。「誰とも共有できない」っていう思いが、かなり大きな原動力になってます。 

『CUT』2016年6月号 アーティスト・畑亜貴インタビューより 

 

既に理解が追いつきませんが、彼女はそれを (作詞家ではなくアーティスト活動の中で) 形にしないと生きている気がしない、とも話しています。彼女にとって悲しみとは悲劇的な状況それ自体ではなく、それをメタ的に認識した上で、悲しみそれ自体ではなく共有されないことにこそ悲しみの根元があるようです。それは言い換えれば孤独と呼ぶべきものであるように思えますが、敢えてか彼女はその言葉は使っていませんでした。

 

(インタビュアー) でも、音楽を通して何かを共有できた、と感じられた瞬間はどこかで必ずあったのでは、と思うんですけど。

(畑) 逆に、共有を体験できたのはそこしかないですね。ひとりの人間として考えると、多分永遠にぽっちっていう気がします(笑)

『CUT』2016年6月号 アーティスト・畑亜貴インタビューより 

 

自らを孤高にして異端の存在であると認識している彼女ですが、悲劇に酔わずに現状を正しく把握した上で尚、自身を本質的に孤独であると捉えているようです。

 

だからこそ、ライブでみんなが一体感を持つ瞬間というのが、奇跡のように思えるんです。「今ここにいるみんなの、何かしらの思いがひとつになっているんだな」っていう。それは揮発性なんですけど、瞬間的にキラッと重なるんですよね。

『CUT』2016年6月号 アーティスト・畑亜貴インタビューより 

 

核心に迫るような発言ですよね。ラブライブ!楽曲の輝きが生み出される原点は、彼女のアーティストとしての経験則の中にあったようです。

 

“誰かの鼓動が 君の胸に重なるように” 

 

『Deep Resonance』のこの歌詞の “誰かの鼓動” という言葉に対して、聴き手と曲の距離の隔たりというか「私」や「Aqours」のように特定の誰かを指すのではなく、「誰か」という不特定な言葉を使っている所に違和感を覚えていたのですが。敢えてこの言葉を選んだ理由が垣間見えたような気がします。

人間は本質的に孤独である という前提があるからこそ、畑亜貴先生は音楽の中に他者と重なり合う一瞬の輝きを見出しているようです。インタビューでは (自分のための) 音楽を作っている限りは幸せの中にいます、とも話しています。

 

(インタビュアー) 畑さん自身もすごく救われたい人なのかなって思ったんですが。

(畑) もちろん救われたいですよ(笑) 救われたいけど、まぁ無理でしょうね。ただ、救われたと思えるような環境を自分で作るための努力はできると思います。

『CUT』2016年6月号 アーティスト・畑亜貴インタビューより 

 

救いは他者にもたらされるものではなく、そう思える状態を自らで作り出すものであると考えているようです。安易に救いはもたらされない、自らの中に見出すものであるということでしょうか。

 

希望もやっぱり自分の中にあって。自分が何を信じたいか、ほんとに信じられると思うのかっていうところが自分の強さであって、きっとそれが希望になるはずなんですよね。

『CUT』2016年6月号 アーティスト・畑亜貴インタビューより 

 

自分が信じたいことを信じる、それこそが強さであり、信じられる強さが自分の希望になる。ゆえに希望は自分の中にある。

 

“希望はここから生まれ ここで消えるのか

   「違う!」と叫んだ 私の心で熱く燃える魂は” 

 

『Deep Resonance』は1番の歌詞では主人公の苦悩と自問自答、そして葛藤がうたわれ、2番の歌詞では主人公の中で燃える闘志を焚きつけるような、逆境に抗おうとする本能を駆り立てるような、衝動的な歌詞がうたわれています。

 

(インタビュアー) 問題は勝敗ではなく、とにかく今の状態に対して「NO」と言うことが大事、ということですか?

(畑) そうですね。戦うことが大事なんじゃないかなって思います。

『CUT』2016年6月号 アーティスト・畑亜貴インタビューより 

 

“Fight back” 

“戦う気持ちさえあればなんとかなる” 

 

こうして読み解いていくと、『Deep Resonance』の闘争心に溢れていてガムシャラで無謀なところは、一見すると『スリリング・ワンウェイ』の精神性と似通っていますね。

しかし両者を比較するとわかりやすいのですが、この2曲が歌っているテーマは全くの別物です。『スリリング・ワンウェイ』はAqours自身が主人公であり、私たちを先導して未来へと前進する曲です。対照的に『Deep Resonance』は私たちが主人公であり、私たちが未来へと前進するのを後押ししてくれるのがAqoursなのです。

『未体験HORIZON』ではAqoursが私たちに手を差し伸べ、共に未来へ向かうという明るく力強いメッセージが歌われていますが、『Deep Resonance』では太陽も月の光も届かない、深い孤独の闇に堕ちてしまった人の背中を押してくれているんですね。絶ッッ対に誰も取り残さねーぞ、何が何でも全員10人目として連れてく。という確固たる意志を感じます。

 

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“僕らはぜったいぜったいぜったい味方さ

なんでも聞いてあげるから

暗くて怖いところへ逃げこまないで さあ、おいで!”

 

優しさに泣いた。

かつて †孤独を愛する者† として日陰者であった1年生組がセンターに立って歌うからこそ、これらの曲たちは勇気を与えてくれるんですよね。

 

 

 

 

 

 

閑話休題。 

 

 

 

 

 

話を戻します。

 

畑亜貴先生のインタビューを総括すると、彼女にとって「悲しみ」の根幹には絶対的に「共感されない」という「孤独」が存在するとした上で、人は本質的には他者に救われることはできないと感じていて、希望は自らの中に見出すしかない。自分が信じたいことを信じられる強さこそが希望になる、勝ち負けではなく、戦うことが大事。そう考えているのではないか という結論にたどり着きました。

本来ではあり得ない「救い」があるとするならば、それはこの世界で唯一「共感」が起こると感じられる「ライブ」の場のみ。音楽を通して、その一瞬の輝きが光となって誰かの心を照らす。

 

 

 

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天界的合致😈

奇しくも畑亜貴先生の思想は同曲の歌詞の内容だけでなく、スクフェス×シャドバコラボのストーリーとも見事に重なります。

 

 

 

結論、『Deep Resonance』という物語は曲中に登場する「君」であるところの、†闇の者† である主人公=聴き手にAqoursによる「共鳴」という、畑亜貴流の救いをもたらす曲なのだという解釈に行き着きました。

その「共鳴」は誰よりも優しい心を持ち、目には見えない力を信じ、他人の痛みを知っていて、そしてかつては †闇の者† であった津島善子にしか成し得ないことでした。

同じ痛みを感情の深い部分で共感できる津島善子が、聴き手=主人公の代弁者として歌い、聴き手と共鳴する。それこそが『Deep Resonance』が津島善子センター曲として生み出された所以なのではないかと思います。

 

 

 

ここまでは楽曲の物語の中のお話をしてきましたが、もちろん言うまでもなく、津島善子と共鳴しているのは聴き手だけではありませんよね。

魔界最強のふたり組の相棒、小林愛香さん😈😈

ナンバーワンリトルデーモンとして津島善子の気持ちに寄り添い続けてきた彼女は、誰よりも深い部分で津島善子と共鳴しようと努めてきたことでしょう。小林愛香さんって誰よりも飛び抜けて優しくて、共感力が強すぎる心の持ち主ですよね。他人の心の痛みにとても敏感で、それをまるで自分の痛みのように感じてしまう人だと思います。

誰よりも優しくて、他人の痛みを放っておけない。

そんな部分でふたりはよく似てるんじゃないでしょうか。

Aqours 2nd LIVE TOURから率先して「10人目」としての私たちに手を差し伸べてくれて、「みんな」を大切にしてくれたのも彼女でしたね。

もしかすると津島善子のC.V.が小林愛香だからこそ、畑亜貴先生はこの歌詞を書いたのかもしれません。作詞家として常に歌い手のことを考えながら作詞をされる方ですから。少なくとも、彼女が今までになく暗く重い歌詞をAqoursに歌わせるに至ったのは、今のAqoursになら譜面上の字面以上のパワーとテクニックで楽曲を引っ張ってくれるであろう、アーティストとしての期待と信頼があってこそかと思います。

畑亜貴先生、津島善子ちゃん、小林愛香さん、そして私たち。

 

 

 

“壊れそうなこんな世界で 出会ったのは偶然じゃない”

 

 

 

そんな『Deep Resonance』にまつわる私の与太話に、少しでも「共鳴」してくれる人がいたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・『Dance With Minotaurus』考察

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミノタウロスは敵じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・余談

私、シャドバをやっていないものですから。

『Deep Resonance』の試聴サイズを聴き込んでいく中で、この難解な曲の世界観をどう解釈したもんかな...と思っていた矢先に始まったスクフェスのシャドバコラボ。ストーリーがものすごく良くって。

彼女たちがAqoursらしくある限り、たとえそこが異世界であろうともラブライブ!が生まれるんですよね。AqoursAqoursであり続けること、その勇気と意志のチカラはいつだって私たちを照らしてくれます。

彼女たちの想いは、私たちの世界をも変える。

あの物語を通して、私が閉じこもっていた小さな世界にもそのチカラが届いた。そう感じました。私の中でAqoursが歌い続ける限り何度でも、あの歌声が闇を祓って照らし続けてくれる。その輝きが胸の中にある限り、絶望にまみれた世界でも......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳内に、直接語りかけて来るんですよね...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・総括 

考えるな!!!!!!!!!

感 (Resonance) じろ!!!!!!!!!!