あきの忘備録

あきのの外部記憶装置

あきのがコスプレ(女装)に初挑戦してみた話

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  私、コスプレ興味無しマンだったんですよ。

 

他人がコスしてんの見てニタニタしてるぐらいでいいや〜ぐらいの距離感でしたので、そういうのは自分とは違う世界の人がやるもんだと思ってましたよ。

 は?じゃあなんで??しかも女装って、どういう事なの。ってなると思うんですけど。

アニクラのイベントに参加してるうちに、コスプレって意外と楽しそうだな〜ちょっと羨ましいな〜って思い始めて。でも自分の容姿には相当なコンプレックスがあって、鏡を見る事すらストレス半端ないレベルなので、生半可な事やってキャラクターを汚す事はできねぇよなぁって思ってたんです。

 

 

 

そんなある日、たまたま自分のウェスト寸法を測る機会がありまして。W60という驚愕の数字が発覚したんですけど。「この数字、見覚えあんな・・・🔮」と思ってwikiってみたら案の定、推しのキャラクターと同じ数字である事が判明したんですね。

 

 

あれ?これってもしかして・・・スピリチュアルなんやない??

 

 

カードがウチにそう告げまして、推しの誕生月にコスプレのクラブイベントがある事もあり、やってみようかな🃏と。

仲の良いフォロワーさんの「自分に自信なかったけど、コスプレで推しのキャラやってみたら自分に自信が持てるようになった😈」ってエピソードとか、衣装に初めて袖を通した瞬間に「○○○に、なった・・・✨」ってこころが輝いたエピソードを聞いていて、それが自分の背中を押した事もあります。自分を好きになれるチャンスかもって。

 

以前からお世話になっていたレイヤーのフォロワーさんに「あきのさんもやってみましょうよ╭*(๑˘ᴗ˘๑)*╮衣装貸しますよー(暗黒微笑)」ってお誘いも頂いていたので、ご厚意に甘んじて全面的にプロデュースして頂きました。

 

 

 

 

 

 

まず、お借りする衣装を選ぶ所からスタート。

 

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この16種類の中から選んで良いですよ〜という至れる尽くせりでしたので(神かよ)

①自分の体型を生かせるウェストに絞りが入ったデザイン

②肌の露出が少ない

③かわいい

の観点から衣装を決めました。

更にお借りするウィッグも選ばせて貰えたのですが、正直ウィッグとか良し悪しが全くわからなし。なんとなくウィッグ独特の光沢感に苦手意識があったので、髪の質感がマットなタイプに決めました。

 

その方に女装コスに何を用意すれば良いのか、イチから教えて頂いたのですがメイクだけは自力でできる気がせず・・・ナメクサですが、顔も全面的に作って頂くようお願いしました。厚顔無恥とはまさにこの事である。

 

 

さて、自宅でこっそりと衣装合わせをしてみたのですが、この時ばかりは人生で初めてガリガリ体型で良かったと思いましたね。とりあえずサイズの問題はクリア!

 

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ここからは自力で装備品を集める事になります。

 

 

 

 

 

 

とりあえず、まずおっぱいを作る事にしました。

バスト90センチのキャラクターなのでメガ盛りにする必要があります。とりあえずブラを買って詰め物すればいいんでしょ?と考えるも

今までの人生で、ブラジャー着けた事無し。

サイズもわからなし。なので職場の女の先輩にメジャーで胸周りの寸法を測ってもらい、しまむらで安く買えるよ!との情報提供を受けて買いに行く事にしました。

だがちょっと待って欲しい・・・男ひとりで女性用下着を物色するのは、もしかして不審過ぎるのではないだろうか。

彼女とかいないし、困った。

 

いろいろ葛藤はありましたが、とりあえず職場の後輩女子をしまむらに召喚。

 

 

 

以下、しまむらでの会話

 

「あきのさん、買い物に付き合って欲しいって。なに買うんですか?」

「・・・あの、ブラを」

「  は  ?  」

だから、ブラジャーを、買いたくて。自分用の(小声)

「・・・ イ チ か ら 全 部 説 明 し て も ら え ま す ? 」

 

その時の後輩はですね、今まで見た事もないような "軽蔑の表情" で私を見ていましたね。でもサイズの見方とかわかんなかったんで、結局選んでもらいました。ブラと引き換えに大切なもん失ったなー (遠い目)

 

 

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 不織布に綿を詰めてクッションを作り、適当に縫い付けておっぱい完成。

 

まじでふわっふわの触り心地のができました!自信作です!!

のんたんはわしわしするキャラなのに、コスした時はわしわしされまくりでした。男達に偽乳をわしわしされるのは、何とも言えない複雑な心境だった事だけ、ご報告いたします。

 

 

 

 

 

次の課題はカラコンでした。

そもそもコンタクト自体つけた事が無いので、練習で入れてみようとするも、なかなか入らない。眼に異物を入れるの怖すぎワロタ・・・

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とりあえずこの状態で半日ほど仕事してみましたが、SF感が半端ないので流石にやめました。発色しゅごい

 

 

 

 

あとはニーソ、ストッキング、つけま、靴、ヤマト糊、等を揃えて

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 リボンを縫い付けるなどし、

 

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 ソールを塗装してインヒールを入れるなどし

 

装備品のパーツは完成するも

 

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 問題はこれなー・・・

ウィッグの扱い方、まるでわからなし。

フォロワーさんに助言を頂いたりもしましたが、やはり初心者にはロングウィッグは難易度ハードでしたね。スタイリングは全然うまくできませんでした

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで本番前日を迎え、最後の大事なミッションが待ち受けていました。

 

 

そう・・・ムダ毛を・・・全て・・・駆逐する!!!!

 

顔のヒゲは全て毛抜きで抜いてみましたが、想像を絶するしんどい作業でした。これが本当にだめ。ほとんど拷問。半泣きで1時間以上ヒゲを抜き続ける、二度とやりたくないレベル。

あとは手と腕と脇、脚と全部カミソリで駆逐しましたが、これもまぁお察し頂ければと・・・脇は剃るの難しいんですね、うっかりやってキレてしまいつらみでした・・・あと太ももの裏とか膝のあたりとかも難しい。これも余裕で1時間以上かかりましたね。

 

 

 

結局その日はほとんど徹夜になってしまい、レイヤーさん界隈で出てくる「徹夜」とか「修羅場」とかいう単語の意味が少しわかったような気がしました。衣装から作ってる人たち、マジ何者だよ・・・

 

 

 

 

 

 

そしてついに本番を迎えまして。コスプレメイクの達人に顔は製作して頂いたのですが、想像してたより遥かに大変そうでした。やけに行程が多くて、テクニックも必要で、軽はずみに頼んだ事を申し訳なく思いました。

そしてよくわからん謎の用語と、よくわからん謎の道具が当たり前に飛び交う男子更衣室、マジで異空間かと思いました。男性レイヤーの人たち、なんでみんな当たり前のようにメイクできるんだよ・・・って思ったけど、ぜんぶ努力と研究の成果なんですよね、感服いたしました。あの人たち本当すげーよ。

 

あとやっぱ思ったのが、メイクの力って本当に半端じゃ無いですね。メイク終わって鏡見た瞬間、見慣れない顔が映ってた衝撃は凄かったです。あれはめっちゃ感動しました。

 

 

そんで装備完了!いざ出陣っつって出て行ったんですけど、普段顔合わせてるオタクが突然女装して現れたら普通に引くんじゃねーかなーって思ったら、みんな「かわいいよ!」とか「似合ってるよ!」って言ってくれたので、オタク、まじあったけぇよ・・・ってなりましたね。これ、社交辞令でも何でも嬉しいので、かわいいってちやほやしてもらえるのは大変良きでした。なので皆様、レイヤーさんを見たら迷わず褒めちぎってあげる事を全力で推奨します。多分ね、その瞬間の為にレイヤーさんは己の全てを賭けてるんじゃねーかな って気がしたから。

それから、あなたの身の回りのオタクが突然コスプレを始めたとしても、温かい目で見守ってあげて欲しいと思いました。オタクはだいたい繊細な生き物なので、コレジャナイって思っても褒めてあげて欲しい。オッサンからの切なるお願いです。頼む。

 

 

 

 

 

ってな感じで、大変貴重な経験をたくさん初体験できて、とても良い経験になった初コス挑戦でした。個人的にはめっちゃ楽しかったので、皆様も機会があればやってみて損はないんじゃないかと思います。めっちゃ大変だけど。

メイクとかムダ毛の処理とかの手間考えると女の人って、日常でこんなのやってるのやべーなってリスペクト沸きますし、経験してみて初めてわかる事ばかりでした。

 

 

 

個人的には今回の挑戦で、自分の事を少しだけ好きになれたかな って思えたのが1番良かったって思っていて。普段の自分とは違う自分になれる、っていうのは素敵な事だと思うし、普段の日常には存在しない自分がいても良い、っていうのは自分への可能性が開ける事に繋がるんじゃないかと思います。

 

 

自分が好きなキャラクターになり切る事は、投影でありある意味倒錯なんだけど、憧れの存在に少しでも近づける事ってやっぱり幸せな事だと思う。それもまた愛情表現のひとつだと思うし、その事で自分自身がキャラクターに向ける愛情が報われるなら、救いがあるように思うんですよね。

 

 

無駄に長くなりましたが、ひと言で言うと楽しかったです。またコスやるかはわからんけど。

 

アニソン超新星はイケてる大人が全力で面白い事やってくれるコスプレクラブイベントなんだけど、参加者もみんなあったかくて、オタクが抱えてる行き場のない愛を受け入れてくれる空間だから、思い切って新しい事に挑戦するには良いイベントです。

 最後に、わたしの望みを叶えてくれた しゃすおさん、協力してくれた ししゃさん、本当にありがとうございました。今宵は一夜限り二度とはないPassion!なんすよね。