あきの忘備録

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ラブライバーに刺したい今季アニメ3選

 あきのです(*> ᴗ •*)ゞ

 

 今季アニメも軒並み折り返し地点を過ぎてるので、ノリと勢いで雑にレビューを書いてみようと思います。評価基準と比較対象がラブライブのひどく偏った記事になる気がします。 なりました。

 

 思ったより長くなってしまったので、今回はあきの一押しの3作品だけに絞ってご紹介いたします!!

 

 

 

 

 

 

・ボールルームへようこそ

 

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 あきの激推しどちゃクソおもしろアニメです。パワーが半端ない。

 2クール目に突入して1クール目ほどの凄まじい勢いはありませんが、相変わらず画面にかじりついたまま体感5分で30分が過ぎ去るパワーは健在です。社交ダンス(競技ダンス)という珍しい題材を扱った作品ですが、少年誌原作らしい熱いバトルと成長物語が描かれてるので、ダンスの知識や興味がなくても一気に引きずり込まれます。

 当然の如くダンスパートのシーンが多いアニメですが、"ここぞ"という場面でアニメーション特有の「作画での動き」で魅せるのではなく、「止め絵」の一枚絵の圧倒的迫力でブン殴ってくるパワーが凄い。ダンスなのに敢えて動かさない、止め絵なのに動きを感じる、キャラクターの内から溢れ出る情熱や生命力が見事に表現されている、びっくり仰天常識覆しアニメです。

 

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  無力で何も持たない平凡な主人公が、化け物じみて才能と実力のある同世代の仲間との関係の中で、死に物狂いで努力して壁にぶつかっていく汗臭くて泥臭くてめちゃめちゃアツい展開。青春モノが好きな人にはたまらないやつだと思います。

ストーリーも実によくできていて、ダンスという競技を通してキャラクターの内面の葛藤や成長が見事に描かれてます。ライバルや仲間の過去の掘り下げやダンスを続ける動機など、キャラクターの掘り下げも丁寧に行われていて、全部のキャラが魅力的。

 「なぜダンスをやるのか」「本当になりたい自分って何なのか」「自分はなぜ弱いのか」常に突き付けられる現実と真っ向から向き合っていく、そんな人間ドラマが好きな人は絶対見ましょう。ラブライブの物語が好きな人にはクリティカルヒットするはずです。男性にも女性にもおすすめ、主題歌もUNISON SQUARE GARDENですし。

 個人的には扱いの難しいジェンダー問題、思春期特有の繊細な心の揺れなど、難しいテーマに真っ向から踏み込んで描き切ってる所も高評価です。

 

オススメ度:★★★★★ Amazon Primeで見放題だぞ!!

 

 

 

・宝石の国

 

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 あきの激推しどちゃすこ最高おもしろアニメ第二弾です。実質無印ラブライブ!

 監督は京極尚彦、キャラクターデザイン西田亜沙子、音響監督長崎行男、無印ラブライブを手がけた鬼才達が放つ、ラブライブ!サンシャイン!!と真っ向からやり合っている(かどうかは知らない)激ヤバ作品です。

 美しいCGで描かれた独創的な不思議ワールドで繰り広げられる人間ドラマ。比較対象になるような作品が思いつかない、不気味で美しくて儚い、非現実的でありながら妙に生々しい、そんな不思議ワールドとしか言いようのない唯一無二の世界観。

 市川春子手がける原作コミックスに準拠した内容になっていますが、原作も未完なので最終話まで展開が読めません。理解不能なおとぎ話感ある原作も非常に独創的で、ちょっと難解な部分もありますが、何よりもアニメ化したことでキャラクターの魅力が格段に増してます(体感には個人差がありあります)。

 

 まずこの作品「宝石」が登場人物となっていますが、「擬人化」というよりは「人間じゃない」という設定になっており、しかも「性別」という概念がない。各キャラクターに鉱物や輝石の名前が与えられており(例:ダイヤモンド、アメジストなど)それぞれの石の性質に基づいた個性が与えられています(例:硬い、割れやすいなど)

 彼らは寿命という概念がない無機質な存在でありながら、その内面はとても人間臭く、愛に満ちていて、時に傲慢で、繊細で、外見のとっつきづらさに反して実に親しみの湧く愛らしいキャラクターとして描かれています。

 そんなつい愛着を抱いてしまうような彼女たちですが、身体が石でできているので、敵と戦ったり襲われたりするとバッキバキに割れます。手とか足とか普通に取れます。なんだったらバラバラの粉々になります。欠片を集めれば復活するので死にはしませんが、見た目がめちゃくちゃ痛ましいです。石が軋み割れる音が生理的にキツく、場合によっては視聴で精神にダメージを受けるかもしれません。

 

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 残念ながら1話から主人公がこの有様です。大丈夫?引いてない?

 

 そんな不気味おもしろワールドの不思議人間たちですが、不死であるが故の自分たちの在り方や、存在理由への葛藤から来る人間模様がとても繊細かつ美しく描かれていて惹き込まれます。好みははっきり別れる作品ですが、ジェンダーレスな人物像や異性愛とも人間愛ともつかない、説明のできない愛憎関係は性別関係なく不思議な共感を呼ぶかもしれません。個人的には女性にオススメ。

 OP曲の『鏡面の波』は今季ナンバーワン。断片的で情緒的な歌詞、変拍子の織り成す不安定なリズム、ストリングスの美しい旋律など作品の世界観を見事に体現した楽曲は至高です。

 

 

オススメ度:★★★★★ 今ならGYAOで見放題だぞ!!もしくはdアニ!!

 

 

 

・アニメガタリズ

 

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これを観てないラブライバーはモグリだ!!即刻連れ出せ!!

 

 穏やかじゃない書き始めになってしまいましたが、皆さまご存知の伊波杏樹さんがメインキャストに登用されている作品です。え?ラブライバーなのに??これ観てないんですか????本魔剤!?!?うっそー信じられないぽよぽよ。ご気分を害された方、私を叩く前にこのアニメの第8話を観てから叩いてください。

 単にAqoursで高海千歌役のあんちゃんが出演してるから、という理由で推しているわけではございません。この作品の魅力を拙いながらも布教していきたいと思います。

 

 

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『アニメガタリズ』は一言で言ってしまえば「部活モノ」アニメです。アニメ研究部の仲間達とともに熱くアニメ作品への愛を語る、かと思いきやぶっちゃけそんなにアニメの話をしてないのがミソです。

 主人公の女の子が元々は全くの非オタ。アニメ文化全くわからなし、という所から始まり、アニメ研究部に集う様々なジャンルのオタクとの交流を経て、少しずつアニメやオタクカルチャーの魅力を知り、オタクへの道を突き進んでいくという青春物語です。主人公が典型的な「にわかオタク」として描かれているので、そこまでアニメオタクではない人から、わりとドップリな人まで幅広いレベルのオタクが共感して楽しめる設定になっています。

 

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 『アニメガタリズ』はタイトルに反してアニメだけに特化した題材を扱ったストーリーにはなっておらず、ラノベ、コスプレ、コミケ、聖地巡礼など、様々な分野の「オタク活動」を通して「オタクあるある」をコミカルに描いた作品です。ノリでいうとラノベ原作アニメっぽいポップな世界観になっています。

 アニメ研究部の仲間達は個性豊かで、魔法少女モノ、アイドルモノ、異世界ファンタジー、ロボット、腐、原作厨、レイヤー、などなど、幅広いオタクジャンルに特化した属性を持ち合わせたキャラクターが揃ってます。どのジャンルのオタクが見ても「あるあるwwwwww」な共感の嵐間違いなしですし、何と言っても随所にメタいネタが仕込まれていて、実在する作品のパロディーやネタが横行している所も最大の魅力です。

 

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 ここまでは一般向け。ここからはラブライバー向けに布教していきます。

 

 

 

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 はい。この子が伊波杏樹さん演じる青山絵里香ちゃん。

 3年生です。お姉さんです。声低めなクール系でちょっぴりセクシーなあんちゃんのお芝居、興味はありませんか!?えぇそうですよね?ありますよね??言わずもがな最高です。はい次行きます。

 

 

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 同じく3年生の先輩、笑顔が眩しい金髪イケメンの爽やかナイスガイですが

 

 

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 カバンに推しの缶バッジのみならずオタク棒まで装備している彼の正体は......

 

 

 

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ヲヲヲイヲー!!!!

 

 制服の下にフルグラT装備、もうこの時点で推せます。

 

 廃部の危機に瀕していたアニメ研究部を再建するべく、主人公が部員集めに奮闘するするストーリーであるところの2話。「あーなかなか部員集まんないなー」と主人公が部室で入部希望者を待っていたところに登場するのが彼ですが、登場するなりこの台詞です。

 

「ウチを入れて6人や!!」

 

 スピリチュアルやね。如何でしょうかこの強キャラ感。そろそろなんか面白そうだと思って頂けてますでしょうか。彼はアイドルアニメには全般的に精通しているのでお仕事アイドルまでバッチリです。

 この作品、監督曰く「4話から面白くなる」という話だったのですが、5話から右肩上がりになるのでちょっと試しで見てみるのは面倒かもしれませんね。ですのでまず最新話の8話だけ見て頂くのもアリかもしれません。

 

 8話のアバンは前回のあらすじの説明パートから入るのですが、「前回の!アニメガタリズ!!」という台詞からスタートする、妙に聞き覚えのある感じの台詞回しが尺もテンポも完璧な導入になっています。何と言っても音響監督がラブライブ!シリーズを手掛けている長崎行男ですから、素晴らしい仕事をしてくれています。

 もう冒頭からグイグイ引き込まれると思いますので、dアニメストアに登録してる人は今すぐ確認してみてGO!!

 

 ラブライブ!は印象的なカットやチカラのある台詞が多く、名シーンとしてその一部分だけが有名になっているシーンも多いかと思います。

 

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 そのカットを見ただけで台詞が浮かんでくるような強烈なシーンですね。

 こういったシーンは様々なアニメでパロディネタとして取り入れられていますが、『アニメガタリズ』8話はついにその領域を超えました。有名なシーンや台詞のパロディだけにとどまらず、もう脚本の構成からキャラクターの心情の動きから、動画の見せ方から物語の山場の作り方まで、作品の構造自体を全部ラブライブの技法で作ってしまったのです。

 

 構造自体はまんま『ラブライブ!』なのですが、しかしストーリーとキャラクターは当然『アニメガタリズ』なので、「なんかこれまんまラブライブだけど、でもちゃんとアニメガタリズとして面白くなってる」という実に不思議な話数になっております。

 よって『アニメガタリズ』8話を観ることで「あ、ラブライブってこうなってるんだ」という観点からラブライブ作品への理解も深まるのではないかと思います。

 

 とは言え私の拙い文章力でだらだらと説明してもピンと来ないかと思いますので、ここまで我慢してこの記事を読んで下さった方はもういいから観てください。

 

 

 

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もうこのカット載せちゃったら全部ネタバレしてるようなもんですが、予測可能回避不可能の謎の感動がありますので是非その目で確かめてみてください。

 

 

 

 オススメ度:★★★☆☆ Amazon Primeで見放題だぞ!!

とは言え全体で見れば点数これぐらいです。でも8話は満点!!!!

 

 

 

反応(PV数)が良かったらまたやります。

 

 

 

 12/11 追記

 ラブライブブログを書かれている魂さんが、ラブライバーにお勧めの映画レビュー記事を上げられてたのでリンク貼らせて頂きます。気合いが入った素敵な記事です。

ishidamashii.hatenablog.com

 

 

 

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