あきの忘備録

あきのの外部記憶装置

「勇気はどこに?君の胸に!」ED映像について考えてみた

あきのです(*> ᴗ •*)ゞ

 

ラブライブ!サンシャイン!! 2期エンディングテーマ曲

 「勇気はどこに?君の胸に!」

 

めちゃめちゃ好きです。

 

個人的な好みで言えばOP曲よりブッ刺さりました。既に何度泣いたかわかりません。早くフルで食らいたい気持ちが抑えきれませんが、2話以降で歌唱を担当するメンバーも変わるでしょうし、演出やカットが変わる可能性もあります。

 

ですのでまずは、2話放送の前にED映像と絡めてファーストインプレッションと考察を記しておこうと思います。

  

 

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千歌ちゃんの逆上がりのシーンから流れ始める印象的なピアノのメロディ。最高ですよね..........この部分は劇伴なのでしょうか、それともイントロなのでしょうか。

 

いずれにせよ、1話のラストシーンからのEDの流れ、"控えめに言っても神" でしたね。

力強いドラムの音と共にギターが鳴り、シンフォニックでキラキラしたサウンドが押し寄せてきます。まるで紙飛行機を舞い上がらせる上昇気流のように!

映像と相まって、1話からまるで最終回のようなカタルシスを感じたのは私だけではないはずです。

 

 

 

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 「勇気を出してみて ほんとは怖いよ」

 「僕だって最初から できたわけじゃないよ」

 

ラストシーンで朝陽に背中を押された千歌ちゃんが、そのまま勢いに乗って駆け出したかのような導入!!あまりに素晴らしい。。

波打ち際を一心不乱に駆け抜ける彼女の、頭上から差す太陽の光と水飛沫が眩しいです。

曲が刻むリズムと同じテンポで駆けていく映像がめちゃめちゃ良いし、裏でポコポコした音 (呼称分からないけどわかって) が徐々にピッチを上げながら鳴ってるのが最高に気持ち良い!!

 

歌詞がまた良いですね。0地点にいる人にも手を差し伸べてくれるあったかさ。0を1にしたAqoursだからこそ言える言葉ですが、ありのままの素の自分を晒け出してくれている所に、何もできなかった自分の過去をも受け入れた事の強さを感じます。

 

 

 

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 「いっぱいつまずいた」

 

梨子ちゃんがピアノと向かい合ってきた時間と、その苦悩を思い起こさせる歌詞ですね。それを乗り越えた今だからこその この笑顔。天使か。

 

ここからの一連のカットは千歌ちゃん視点っぽいですね。

 

 

 

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 「悔しい思いが」

 

1期8話「くやしくないの?」を思い出して胸が締め付けられますね。ああして本音を伝えたからこそ、今の曜ちゃんのこの笑顔。天使です。

とびっきりの笑顔を見せる前の、一瞬だけ見える素の表情にドキっとしてしまいます。というかドキドキが止まりません。「あ、やべ見つめてんのバレた」って気がして画面越しなのに狼狽えてしまいます。肩と首の狭間で自由に遊ぶ毛先が愛おしくて死にそうです。推しがかわいくてつらい。誰か助けて。

 

 

 

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 「強さをくれたんだ」

 

お互いが背中を押される事で自分の壁を打ち破り、スクールアイドルとしての一歩を踏み出した1期4話「ふたりのキモチ」を思い出す歌詞ですね。

まるルビィよしこのいつもの順番でひょっこり顔を出す3人。いつも縦に列になっている姿はだんご🍡みたいです。ちょっぴり幼なくて賑やかで、いたずらっ子な1年生のかわいさが溢れてます。

 

 

 

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 「諦めなきゃいいんだ」

 

諦めないことで繋がったんですよね。鞠莉ちゃん戻ってきてくれてありがとう という気持ちしかない。2期1話を見た後では「きっと...諦めたくないんだよ。諦めたくないんだよ。」と話した千歌ちゃんが思い起こされました。力強い歌詞が眩しい。

 

このシーン、ころころ変わる3人の表情が愛おしすぎてカットが選べず。結局全部貼り奴。2枚目のダイヤ様だいすき。3人のあどけない素顔の表情よ。この3年生組の空気感、ありえん尊い。ほんましんどい。まじで頼むから一生そのままでいてくれ。

 

 

 

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 「信じてみたいと君の瞳が濡れて」

 

夕焼けに染まる空を背景に涙を零す千歌ちゃん。 

彼女の涙はなぜ、こんなにも美しく私たちの目には映るのでしょうか。

2期1話冒頭でひとり涙を流す所から始まり、最後には「もう泣かない」とひとり決意した彼女の気持ちを代弁しているようでありながら、"君" という言葉が指す対象は私達自身でもあるように思います。

未来への希望を信じてみたい。その涙の裏に隠された気持ちは、自分の弱さや境遇に対する悔しさ。目を見開いて呆然とする彼女の表情は、まるで絶望に直面しているかのようです。そんな彼女の周囲に舞い上がる無数の白い羽。

どんなに絶望的に映る情景の中でも、希望の白い羽は再び舞い上がる。その事に気付き、希望を掴み取れるかどうかは自分の心の在り方次第。

 

絶望と希望が織り成すアンビバレントな情景。そこに彼女の葛藤を、心の動きを垣間見ているからこそ、これほどまでに美しく私たちの目には映るのかもしれません。

 

 

 

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 「迷う気持ちも」

 

無防備なまま海中に沈みゆく千歌ちゃん。前のシーンで涙を滲ませて瞼を閉じた彼女の心情風景でしょうか。涙の中の世界なのかもしれません。

思考の海の中で希望を探して迷う描写は、1期2話「転校生をつかまえろ!」で「海の音」を聴こうとするあのシーンを想起させます。

海 (Aqours) の中で彼女が迷いの末に辿り着く答えは何なのでしょうか。

 

しかしまぁなんという美しいシーンよ。海面に差し込む光の鮮やかさ、ダイナミックで繊細な気泡の描写、そして海面から海底への深い青のグラデーション。

映像のどこを一時停止しても息を呑む美しさですし、動画も水圧と重力を感じさせるような見事な動きになっていて、本当にすごい。(知識と語彙力の限界)

 

 

 

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 「なみだも」

 

の瞬間が海のカット。やはり "涙"="海" の隠喩で描かれているように思います。

 

 

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 「バイバイ」

 

海面から勢いよく飛び出す千歌ちゃん。

振り切った勢いで水飛沫が美しい弧を描き、希望に満ちたその目は真っ直ぐに太陽を見据えます。

 

"涙=海" を飛び出した彼女の姿は、迷いを振り切って輝きを目指す2期1話のラストシーンのAqoursを象徴しているかのようです。

はたまた、

"海=Aqours" を飛び出して "太陽=輝き" を見据えるその姿は、Aqoursの中にいる自分を経て、何者にも捕われない自分自身の新しい輝き方を見つけるという隠喩なのか。

 

前者の素直な受け取り方のほうが、"千歌ちゃんにとって輝くということは自分ひとりじゃなくて、誰かと手を取り合い、みんなと一緒に輝くことなんだよね" という1期11話「友情ヨーソロー」で語られた、千歌ちゃんが見つけた輝き方に沿えていますね。

後者は曲解ですが、何が起こるのか分からないのが未来。先の展開が楽しみです。

 

 

 

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 「さぁ出発だ!」

 

千歌ちゃんのダイナミックな動きで視線を画面右側に引き付けてからの、白い鳥が画面左側に向かって横切り、そこから更に画面左側の太陽に向かって視線を誘導しています。

このたったの一瞬でグイグイに引き込まれて、圧倒的なパワーでガンガンかまして来るこのアニメーションのチカラ。

 

しかもそれだけじゃなく、曲の展開と映像の連動も。

 

このシーンの直前までドンドン強めに鳴っていたバスドラムの音が「さあ出発だ!」の瞬間に消えて、無音の中で白い鳥が飛び去る映像がもたらす爽快感、サビに向かって突き抜けるカタルシス。

 

 

もう、本当に、手放しで、ここ全部最高。大好き。

 

 

 

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 「何度だって追いかけようよ 負けないで 」
 「失敗なんて誰でもあるよ 」

 「夢は (消えない) 夢は 」

 

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 「  (消えない)  」

 「何度だって追いかけようよ 」
 

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 「負けないで 」
 「だって (今日は) 今日で (だって) 」
 
もうね、歌詞が良すぎていつもサビで泣かされます。
夢は消えないし、失敗しても良い。何度追いかけたって良い。
普遍的でごくシンプルな当たり前の事を歌っているようで、でもAqoursが歌うからこそ強く心を揺さぶる歌詞だと思います。彼女たちの物語が、生き様が、中の人も外の人も一緒くたになって一気に心に雪崩れ込んでくる。
コーラスで同じ言葉を重ねて来る所が本当に強くて、なぁ。大人になってからはこんなに真っ直ぐな言葉で背中を押してくれる人、そうはいないですよね。泣くわこんなの。
 
バスの中の9人が視聴者側に向けてメッセージを送ってくれてるような視点です。
1期の物語になぞらえて、だんだん仲間が増えていくような絵になってると思います。9人バージョンの歌唱では、だんだんユニゾンが増えていく展開になるのでしょうか。
 
このバスのシーンの9人、やけに幼く描かれてて (デフォルメされてる感じ?) 表情や仕草も本当に無邪気な感じで。その彼女たちがこの歌詞を歌ってる事が、ものすごい純粋なメッセージ性を生んでる気がします。
 
このシーンにおけるバスは、Aqoursというユニットその物の象徴ではないかと思っています。つまりスクールアイドルという "容れ物" としての "Aqours"。
バスの外の世界、眩しいですよね。光が差してくる方向と逆の窓からも輝きが溢れています。「外の世界は輝きに満ちているよ」っていうメッセージでしょうか。もしくは心が変われば世界も輝く、というメッセージかもしれません。
 
 
 
もしくは 夢・・・? 
 
 

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 「目覚めたら 」
 
千歌ちゃんがバスを降りるシーンで「目覚めたら」の歌詞が来ます。
ここで言う "目覚め" を "自分の心が変わる事=覚醒" という意味で内的な世界の目覚めとして捉えるべきか、それとも "自分の心が変われなくても朝は来る" という外的な世界の目覚めとして捉えるべきか。
 

どちらの捉え方でも意味が通る歌詞だと思われるので、敢えて解釈を限定する必要はないのかもしれません。

 

前述したようにバスを "Aqoursという容れ物" として捉えた場合、バスを降りるという行動が表すのは... "スクールアイドルとしての自分" 以外の輝きへの可能性。

もしくはバスを降りるという行動が "終点" もしくは "バス停" に着いたからという外的な要因に依るものか。外的な壁をどう乗り越えていくかが2期のひとつの課題であると思われるので、後者はまず無さそうですね。

かと言って前者もラブライブらしからぬ仮定になってしまいますが、奇しくも海面から顔を出した千歌ちゃんが太陽を見つめるシーンと、同じ展開を示唆していると解釈する事ができます。

自分で提唱しておいてなんですが、受け取り方に困っています。

 

 

 

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 「違う朝だよ

 

2期1話のクライマックスのシーンを想起するような歌詞ですよね。

陽射しが浮かぶ鮮やかな海を背景に、優しくこちらに微笑みかける千歌ちゃん。

 

聖母ですね。

 

ここの千歌ちゃんソロパート、めちゃめちゃ良くないですか?私は初見の時ここで「あーーーもうだめだーーーーー。」ってなりました、なんか歌声が直で涙腺に来る感じ。

このカット、2話以降では差し替えがありそうですよね。お当番回としてメインでエピソードが掘り下げられたキャラクターが出てくるのでしょうか?そうなるとソロパートも変更がありそうですし、もう、怖い。絶対しんどい。

 

この背景の海、ハッとするような鮮やかな青で奇麗ですよね。まさに "目が覚めるような青" だと思うので、歌詞との連動も見事にキマってるかと。

 

 
 

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1期のEDと同じ並びで太陽を見つめる9人です。

1期EDではどこか憂いを帯びたような笑顔だったのが、2期EDでは全員が希望に満ちたような笑顔になっています。目を見開いて輝きを見つめている所と、少し口角が上がっている所がポイント。

 

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 「ああ 太陽が 」
 「笑いかけるよ」
 
「太陽が笑いかけるよ」をOP曲の歌詞の「味方なんだ空もこの海も」と同義として捉えれば、「さあがんばるんだと輝いてるよ」というメッセージになりますね。
 
OPの映像のラストのカットでは夕陽に向かう9人の姿が描かれていましたが、EDの映像では朝陽に向かっています。終わりが始まりに繋がるという構成が、"輝きの円環" を描くというラブライブのテーマのひとつを見事に表しているかと。
※追記
両方とも夕陽ですよ、とのありがたいご指摘を頂きました。事実と違う情報を拡散するわけにはいかないので訂正しておきます。大変失礼いたしました。
 
 
 
1期のEDと同じ構図、同じポージングで並んで立つ9人ですが背景の景色が違いますね。このシーンは太陽に向かう事に意味があるので、季節が変わり太陽の登る位置が変わったためかと推測されます。
※追記
1期EDの海岸は島郷海水浴場で、2期EDの海岸は三津海水浴場であるとのご指摘を頂きましたので訂正させて頂きます。大変失礼いたしました。
 
 

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実写かと見紛うようなリアルな動きを見せる波。

ダンスシーンだけでなく、美しい情景を描くためにも惜しみなくCGの技術を注ぎ込んでくれる所。クリエイターさんの愛と情熱の結晶ですね。ありがたいことです。 

 

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ラストのカットですが、砂浜に書かれた「Aqours」が1期EDと2期EDでは向きが逆さになっていますね。

1期EDの方は太陽に背を向けて字を書くかたちになりますが、2期EDでは太陽と向かい合って書く構図になります。こっちの方がAqoursらしい気がしますね。

もしくはシンプルにカメラワークが変更になっているので、アングルをカットせずに文字を見せるために逆さにしただけかな、とも思っています。

 

細かいことを言うと、2期EDでは文字の周りに靴がない事も少し気になります。

単純に寄りのアングルのカットだから映っていないだけかもしれませんね。靴だけ残っているカットだと、絵的に縁起悪いという配慮でしょうか。

 

 

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ちなみに筆跡は1期のEDとも1期3話のダイヤ様のものとも一致しません、誰が書いたのでしょうか。2期EDは丸文字っぽいので千歌ちゃんかなって想像してます。

Aqours→AqourSのように「S」の字が大きく書かれてるのは、「みんなで叶える物語」の "みんな" を意識してるのかなって思ってます。そうだったら、なんか嬉しい。

 

 

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さて、この「勇気はどこに?君の胸に!」で満を持して登場した "君" というキーワード。一体どんな曲なのかとワクワクしていたら、期待を遥かに上回るような直球で "みんな" に向けられた応援歌でした。

 

 

それは0を1にできた "いま" のAqoursだからこそ歌える等身大のエール。誰もが胸に抱く小さな願いを、その夢を追いかける事を強く後押ししてくれる歌。

Aqoursはきっと "キセキ" を起こす。"みんな" の先陣を切って駆ける風になる。それでも彼女たちは "君" である私たちを絶対に置き去りにはしない。Aqoursは私たちと共に輝くための上昇気流となり、一緒に地平の向こうの輝きを目指してくれるでしょう。

 

そんな無謀な挑戦を信じたくなるような、勇気を貰えるようなパワーをこの曲から感じました。これからのAqoursが紡ぐ物語がこの曲に更なる輝きを与えてくれると思うと、自分もうかうかしていられない、という気持ちになります。

 

この温かく力強いメッセージをしかと受け止めて、この曲をずっと大切にしていきたい。そう思いました。

 

 

 

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我ながらハチャメチャな解釈だと思うような考察もぶちまけてみましたが、予想を見事に裏切る展開が来るのか、ダークホースで的中してしまうのか先が楽しみです。

私からは以上!長くなりましたが、お付き合い頂きありがとうございましたんたん!

ロックは死んだのだ。という話

www.youtube.com

 

なんとなくyoutubeを開いたら、お勧めされた動画がこれだった。

ずっと好きだったバンドのトリビュートアルバムが出るって言う。

最近全然邦楽ロックとか聴かなくなったなぁと思って、何気なく再生してみたら細美武士(MONOEYES)が「ROCK STEADY」を歌い出した。

それは結構な衝撃だった、何事だと。

続いてACIDMAN、9mm、スペアザ、バクホン、ピロウズ、アジカンと耳に馴染みのあるバンドが名を連ねた。

10年どころか、それよりもっとずっと昔の楽曲をカバーする懐かしい声を聴いて、自分でもわけのわからない感傷に襲われた。

ヘッドフォンを装着して改まった気持ちで、もう一度再生してみた。

やっぱり説明のできないような謎の感慨があったけれど、でもそれだけだった。

 

俺たちの世代の邦楽ロックファンにとって、ストレイテナーの「ROCK STEADY」はひとつの時代そのものであり、他のどんな曲にも替え難いようなアンセムだ。それを、あの細美武士が歌っている。

それこそ10年前の俺だったらデカい声出して取り乱したはずだし、鳥肌の立つような出来事であったはずだ。

ところがどうだろう、妙に落ち着いた気持ちで噛み締めてしまう自分がいた。もう少し感動するんじゃないかと思ったし、これだけ思い入れの深い曲と人同士の組み合わせだ。泣いたっておかしくなかった。

 

ふっと やっぱり俺の中でロックは死んだんだ、と腑に落ちた。

 

ずっと好きだったバンドやアーティストの新譜をチェックしなくなったのは、いつからだろう。e+から送られてくるメールに隈無く目を通したり、ライブの為に遠征したりしなくなったのはいつからだろう。

 

 

 

10代後半から20歳ぐらいの時、一度ロックというジャンルから離れて四つ打ちの音楽に傾倒した時期があった。上京したての自分には、クラブというちょっとアングラな匂いのする空間がとてもカッコよく思えて、ジャンルも良くわからず遊び方もわからないまま色んな音源を聴き漁った。

今にして思えば、当時流行していたテクノポップ調の邦楽が新鮮に感じただけで、クラブミュージックの良さは全然わかっていなかったのだけれども。当時はファッションもモード系が全盛期の頃で、とにかくギラギラドンドンした音楽を聴いてればイケてる、みたいな風潮があって。何となくそれに流されていた。

 

リア充でもキョロ充でもなく、かと言ってロックキッズでもなく自分を見失っていた俺は、ろくに学校にも行かなくなっていた。その頃初めて深夜アニメと出会った。

別に特別そこに強いオリジンを感じている訳ではない。ハルヒ、らきすたから美少女が前面に出たアニメにハマった量産型だ。ただ、恐らく同世代よりも少し遅れて京アニと出会い、それが入り口になっただけの話。

当時は柊かがみという少女の沼にハマり病むほど愛情を注いでいたとは言え、あの頃の自分に「お前アラサーになってもまともな職にもつかず彼女もいなくて、しかもバッキバキハードコアにオタクしてるぞ」って言っても、絶対に信じないと思う。というか未だに信じられない。

まさかこの歳になるまでアニメファンでいるとは思っていなかったし、高校生の頃からずっと大好きだったバンドも聴かなくなる日が来るとは思ってなかった。

 

変わらない価値観なんてないのかもしれない。

 

大山純やナカヤマシンペイがロン毛をやめてバッサリ髪を切った時はショックだったけれど、自分も気が付いたら肩より下まで伸ばしていたロン毛をやめた。

渡辺曜ちゃんになりたくて1年以上ずっと髪をブリーチし続けたけれど、もうそれをする事もないかもしれない。

 

自分にとってストレイテナーのライブツアーを追いかける事と、Aqoursのライブツアーを追いかける事に大した違いはないし、ツアーのグッズを買う時のドキドキも同じ感覚だ。

ライブならではのエモーショナルの体感と、オーディエンスとの一体感。それらが作り上げるライブという空間が好きなのだ。

 

ただ、比べる必要もないけれど敢えて比較して言うのであれば、バンドよりラブライブを追いかける方がハチャメチャに金がかかるし、多分客観的に見てバンドの追いかけより2.5次元アイドルの追いかけの方がイメージは良くない。多分趣味として公言した時にモテるのは前者だと思うし、後者は人に説明もしづらい。

 

それでも、こんなにわけもわからん程に感動して泣けるのはラブライブだけだし、これだけ夢中になれて、その熱量をたくさんの人達と共有して信頼関係を築けたのも、やっぱりラブライブだけだった。

なんか知らんけど、ラブライブってめちゃめちゃすげーんだよな。

 

ロックのライブやクラブイベント、フェス、それはそれで違った良さがあるし、違うジャンルの現場を比べる必要はない。でも敢えて言うとAqoursは抜群にカッコいい。

これまで数百本ものアニメを見てきたけれど、アニメラブライブは飛び抜けてヤバいチカラがある。別に比べる必要もないし好みの問題だけど、比較にならない良さがある。

 

過去10年ちょっとを振り返ってみて、自分の人生の経験値を全投入して楽しめるだけの魅力があって、脳みそも感性もフル稼働で楽しめる。そんな楽しいモノは無かった。

人生レベルで自分をぶちこめるようなコンテンツなんて、そうそう出会えるもんじゃないと思う。

幸運と思うか、不運と思うかは自分の勝手だ。

 

だから、俺の中でロックは死んだけど、それでもまぁいいかな。

 

そう思えた っていう自分語りでした。

Aqoursちゃんの外洋航海について考えてみる

最近Aqoursちゃんが様々な紙面に登場する機会が増えてますね。

 

こないだ雑誌買ったばっかりなのに、また部屋に読みもしない雑誌が増えてる...なんて方は多いのではないでしょうか。

  

 

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彼女たちが最初にヤンジャンの表紙を飾ったのも記憶に新しいですね。

それまでAqoursが特集されていた声優誌などとは一線を画す、新しい一面を見せたグラビアは大反響でした。

少なくとも私のツイッターのTLでは。

 

 

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「空前絶後のスクールアイドル 衝撃再び......!!」ってキャッチコピーめっちゃいいですね、これ勢いあって好きです。

 

からの極め付けはこれ。

 

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これです、メンズジョーカー。

なんの脈絡もなく男性ファッション誌に登場したのヤバいですね。

しかもこれ、表紙を見てもAqoursちゃんが(正確にはきゃんしゅかきんちゃんの3名ですが) グラビアで登場してるとはわからない上に、なんだったら紙面をめくって眺めていても「あ、なんか若くてきれいな女の子の写真が載ってるな」ぐらいの感じ。

アニメ・声優感ゼロで登場してるんですね。

皆さま買われてるでしょうから、敢えて言わずともご存知かと思いますが。

 

 

これだけに止まらず

 

 

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フォトジェニックな雑誌にフォトジェニックなビジュアルで登場したり

 

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ダイビング雑誌に登場したり。

改めて見るとこの果南ちゃん真面目にけしからんですね。買えばよかった。

 

 

 

Aqoursとしての活動ではなく、個々の活動も含めれば更にメディアでの露出の機会とその幅は広がっています。

雑誌での露出に止まらず、地上波でのテレビ出演や、ライブの映像が流れたりと、アニメコンテンツ以外での露出が増えてきたように感じます。

私なんかはどんな媒体であれ、供給して頂けるのであれば「はい!ありがとうございます買います!!」って脊髄反射でポチッとしてしまうのですが、

改めて冷静に考えると、なんかすごいぞ。

声優という職業とはなんなのか...という気持ちになってきたので、これどういう事なのかなって。ちょっと考えてみようかな、と。

 

とは言え、これといってマーケティングの知識や経験があるわけでもなく、具体的に何かしらのデータをもって分析ができるわけでもないのですが。

 

 

 

そもそもヤンジャンで表紙ってそんなに凄いの?

 

 

 

週刊ヤングジャンプ』(しゅうかんヤングジャンプ、WEEKLY YOUNG JUMP)は、集英社が発行する日本週刊青年漫画雑誌1979年(昭和54年)5月に月2回刊誌『ヤングジャンプ』として創刊し、1981年(昭和56年)の週刊化に伴い誌名を変更。毎週木曜日発売。略称は「ヤンジャン」、「YJ」。

wikipediaより引用 

 

発行部数(2008年4月以降)(社団法人日本雑誌協会
  1〜3月 4〜6月 7〜9月 10〜12月
2008年   935,417 部 920,834 部 900,917 部
2009年 851,667 部 838,334 部 820,834 部 805,834 部
2010年 770,834 部 755,000 部 746,154 部 738,334 部
2011年 723,084 部 675,637 部 682,084 部 675,834 部
2012年 662,500 部 650,000 部 636,667 部 624,167 部
2013年 611,667 部 602,500 部 599,167 部 598,462 部
2014年 598,182 部 598,334 部 591,667 部 588,462 部
2015年 577,273 部 574,167 部 564,167 部 563,462 部
2016年 561,250 部 553,333 部 550,000 部 546,250 部
2017年 535,000 部 532,500 部    

 wikipediaより引用

  

雑誌が売れなくなってきているという話が顕著に見えるデータですね。

とは言え、3ヶ月で53万部も売れているようです。

数字がでかすぎてどれぐらい凄いのかわからんな。

1ヶ月あたり17万6千部ぐらい発刊されてるってことは、1週あたり4万部ぐらい発刊されてるってこと?

 

 

ピンと来ないので、一般社団法人「JMPA (日本雑誌協会)」さんの力を借りてみます。

 

 

JMPAマガジンデータ : 男女 趣味専門 

部数算定期間 : 2015年10月1日~2016年9月30日

                              ゲーム・アニメ情報誌 (「*」は印刷証明付部数)
雑誌名 出版社名 発行部数
アニメージュ 徳間書店 55,492 *
アニメディア 学研プラス 48,183 *
声優アニメディア 学研プラス 13,825 *
PASH! 主婦と生活社 43,825 *
Vジャンプ 集英社 258,333 *
メガミマガジン 学研プラス 24,983 *
OTOMEDIA 学研プラス 30,000  
キャラぱふぇ KADOKAWA 180,000  
月刊ニュータイプ KADOKAWA REP 110,000  
コンプティーク KADOKAWA REP 75,000  
週刊ファミ通 カドカワ 300,000  
テックジャイアン KADOKAWA REP 130,000  
電撃Girl's Style KADOKAWA 130,000  
電撃G's magazine KADOKAWA 80,000  
電撃Nintendo KADOKAWA 80,000  
電撃PlayStation KADOKAWA

210,000

 

電撃G'sマガジンの発行部数は、1年間で8万部のようです。

ということは単純に考えて、Aqoursはヤンジャンで2度表紙を飾っているので、それだけでG'sマガジンの年間の発行部数を超える冊数が消費者の手に渡っていることになりますね。

なるほど。これは確かに、Aqoursの存在をより広くの人に知ってもらうという目的において、これまでにない大規模な宣伝効果が期待できそうです。

 

 

ちなみに雑誌「メンズジョーカー」は20〜30代の男性をターゲットにした"きれいめ"系の、言ってしまえば異性受けを重視したファッション誌です。

10〜20代のおされ男子が大体読んでる他の雑誌と発行部数を比較してみると

 

MEN'S NON・NO(集英社)  130,000部
POPEYE(マガジンハウス)    98,500部
Men's JOKER(ベストセラーズ)  115,777部

 

あら、普通に人気雑誌ですね。

 

 

 

どの雑誌に登場する時も共通しているのは、わかりやすくビジュアル面でゴリ押ししているのはもちろんの事、"等身大の20代の女の子像" を前面に押し出している所がポイントですよね。

単純にアニメ・声優ファンのみならず、様々な趣味、嗜好を持った幅広い層に向けて認知度を上げていきたいという目的が見えるように思います。

アニメのキャラクターの声を担当するキャストが、単純に中の人としてだけでなく、個人のパーソナルな部分の魅力にスポットを当てて売り出している ってところが新しいんじゃないかな と。

これは本当にAqoursだからこそできる事のように思われます。中の人Aqoursも、Aqoursだからこそできる彼女たちだけの輝き方を求めて成長を続けているんですね。

 

まぁ...売り出してるのは事務所やら出版社やらレコード会社の人なのですが。結果として様々な現場での経験を積む中で、ジャンルに捉われないこれまでと違った魅力や輝き方が開拓されていくのは素晴らしい事だと思います。

 

冷静に考えてみたら女性向けファッション誌(主に青文字系)に女性声優がモデルとして登場したことは結構ありますし、Aqoursちゃんも今後はファッション誌での露出は増えていくのではないでしょうか。

 

 

 

何が言いたいかって、Aqoursちゃんのおしゃれスナップが見たいから出版社各位、頼むぞ!!ってことです。

 

 

 

なんだこのブログ..........俺は何をしたかったんだろう.......................

1話感想

 

「輝きって、いったいどこから来るんだろう?」

 

 

10月7日。部屋の電気を消して自室の暗闇の中でひとり、ノートPCを開いた私は訳のわからない緊張感の中で22時半を待った。

そして画面にかじりつくようにラブライブ!サンシャイン!!2期1話を見た。

画面の光に照らされた私はその輝きから目を背ける事もできず、ただひたすら圧倒されて30分間を過ごした。

涙と鼻水が止め処なく流れては口に入ってきたが、1m先のボックスティシュに手を伸ばす事すら億劫で、身動きすらできずに見終えた。

あれは何だったのだろうか。

 

動悸が高鳴り、呼吸は浅く乱れていた。吐き気すら催しトイレに駆け込んだ。吐いてしまえば楽になると思ったが、身体からは何も出てこなかった。

夕食を食べていなかったのかもしれない。意識が不確かで、1話を観る前の記憶は薄ぼんやりとしていた。

ベッドに横になると、ぐちゃぐちゃの頭の中をぐるぐると映像が廻った。ツイッターを開いて何か喋ろうとしたが「もうだめだ」「強すぎた」ぐらいの事しか思い浮かばず、TLで誰かの声を見る事も聞く事もしたくなかった。

うんうん唸りながら狭いベッドの転がること30分。ようやく正気を取り戻し、身体に感じた不調も収まったように思われたので、意を決して2周目を見る事にした。

時計に目をやると、放送終了時刻から既に45分ほど経過していた。

 

 

あれは、一体何だったんだろう。

確かめる必要があった、なにもかも。自分の納得のいくところまで。

 

 

 

 

 

感想やら考察やら、書いてみようかとも思ったのですが。まとまらないので2期1話を見て、死ぬほど輝きを食らった様子をドキュメンタリータッチ(?)で書いてみました。

 

 

 

そしたらただの日記になりましたね。

 

 

 

輝きと真正面から向き合って、1話放送後に関連記事を上げている方がたくさんいらっしゃいますね。

私にはその人たちが眩しくて仕方がない。というかアニメ本編の考察、感想記事はひとつも見ていません。今後も当分見れないでしょう。

 

楽曲の考察であれば解釈にある程度の余地は残されていますが、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の物語や演出には明確な意図があり、そこには必ず正解がある。しかしその全てに自分の解釈が沿えるとは私は思っていません。

いちばん伝えたい想いを受け取れるかどうか、そして受け取った上でどうするのか。

受け取った強いメッセージは言葉にすれば、その言葉は必ず自分に帰ってくる。

刃物を握って良いのは刃物を向けられる覚悟のある人だけです、そして私にはその覚悟がない。

 

せっかく大好きな作品についてアウトプットできる環境があるので、話数ごとのお気に入りのシーンを紹介したり、ED映像と歌詞の考察なんかをやってみたい気持ちはあります。でも、躊躇してしまう。

受け取った事を自分の解釈を添えて発信するよりも、受け取った上でどう行動するのかの方がこの作品の本質に沿えるような気がしていて。

 

 

本当に1話は凄かった。

 

 

「0」を「1」にした先で、「1」をどうするのか。「1」とどう向き合うのか。という点に注目が集まった話数だったはずです。

しかし私には、千歌ちゃんが「1」を手にした先でもう一度「0」の自分と向き合った回に思えたんです。恐らく普通の人と解釈が違うであろうことは目に見えています。

 

単純に、ここ数ヶ月私が自分自身への課題としてきた "自分を「0」にして「0」の自分を受け入れる" というテーマと、"普通怪獣" としての叫び声を上げた彼女の姿が重なって見えたんです。

まさに自分のためのアニメだと思ったし、秋の2期はあきのニキのためのアニメ、という持ちネタが現実になってしまった瞬間でした。

常に突き付けられますね。変われない自分と、変われない事に対する言い訳と、勇気のない自分と。彼女達はそれを全部、意志のチカラで乗り越えて現実を変えていこうとする。眩しくないわけがない、あまりに純粋な"輝き"なんですよね。

 

紙飛行機は彼女達の後を追うようにして太陽に向かっていく。

私も彼女達に置いて行かれないように、自分の輝きを目指して進みたいと思いました。

「未来の僕らは知ってるよ」OP映像について考えてみた

 

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 2nd LIVE TOURの余韻に浸る間も無く、うかうかしてるうちにラブライブ!サンシャイン!!2期が始まってしまいました。

皆さまも既に、怒涛の勢いで繰り出されるラブライブに翻弄されている頃かと思います。

毎週土曜日が来るのが怖くて仕方がないですね。

全13話を放送する中でOPだけは変わらないと思うので、とりあえずOP映像ぐらいは考察してみようかな。

ファーストインプレッションの感覚は繰り返し見る中で失われてしまうものなので、新鮮な気持ちを忘備録に書き起こしておきたいと思います。

 

とても抽象的なカットや表現が多いので、妄想がとまらない...だったらとめずに、心ゆくまでユカイな未来描こう!!

 

 

 

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ステージ上の花のモチーフから "輝き" が降りてきて、千歌ちゃんが拳を握る寸前に "輝き" は頭上で消えます。
μ'sが残した "輝き" へ憧れから始まったAqoursを表しているのかな?
でも蓮の花じゃないですし、君ここのMVにも花のモチーフはたくさん登場しますが、この形の花は見覚えがありません。
花には大きな意味はなく、輝きが舞い降りてくるという事に意味があるのかもしれません。
 
 
 

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「本気をぶつけあって」

 

歌い出しからガチンコです!2期ヤバそうという期待と恐怖に胸が震えます。

"本音ぶつけあうことから始めよう" と歌う未熟DREAMERとも重なる歌詞ですが、心の扉をノックするような遠慮がちな距離感の振りではなく、正面から拳をぶつけてる所に9人の距離感が近付いており、信頼関係が深まっていることを感じますね。

 

 

 

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「手に入れよう未来を!」
 
この瞬間右手をかざし、"未来" を掴みにいく千歌ちゃん。
舞い降りてきた輝きが眼前で消えても、自らの手で輝きを掴みに行く。
Next Step!に踏み出したAqoursの、強い意志表明を感じます。
 
 
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肘打ちと共にウィンクする千歌ちゃん、ありえん可愛いですね
あんちゃんがこれやってくれるの想像すると泣けてくるし、伊波杏樹さんに肘打ちされたいだけの人生だった。
 
 
 

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このカットだとわかりませんが、扇型の会場、3面のスクリーン、花道にセンターステージ。
埼玉メットライフドームかな?3rd LIVE TOURの一箇所目の会場ですし、恐らくそうじゃないかな。
ステージ上の花のモチーフが気になりますね、スクエア型のミラーボールも。背景のスクリーンには六芒星🔯。
 

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「夢のカタチ」かな。
星の形は五芒星じゃなくても良いし、ミラーボールも球形じゃなくても良い。夢のカタチは自由。
「未来をどうしようかな」
の部分でミラーボールのカットが来るので、未来のカタチっていう捉え方もありますね。輝き、夢、未来、の三つのキーワードを包有しているのかもしれません。
ミラーボールは光を受けて輝くものなので、"輝きを受けた人の心もまた輝く" という捉え方もできるかな。
「未来をどうしようかな」の歌詞めちゃくちゃヤバいですね、未来が自分たちの意志で変えられるものとして、自分たちの力を信じられているからこその歌詞。
 
 
 

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歌い出しのフリは青空Jumping Heartを彷彿とさせるフリになっていますが、彼女たちの後方から9色の光が放たれている所に1期OPとは違ったパワーを感じますね。
 
この曲のダンス、何箇所かμ'sの僕今やそれ僕を彷彿とさせるフリがありますが、意図的なんでしょうか?石川ゆみ先生の振り付けなので歌詞と動きを連動させるという目的で、同じ動きが出てくるのも必然ではあると思いますが。気になります。
 
このカットではわかりづらいですが、セーラーカラーやベレー帽などが取り入れられた衣装となっており、キャッチーな「マリンテイスト」になっていますね。
新たな航海=Next Step!に漕ぎ出した彼女たちに相応しい、これまでの衣装の雰囲気やディティールの要素がミックスされた、彼女たちの歩みや経験が想起されるようなデザインになっています。
 
 
 

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衣装繫がりで、秋冬版の練習着の登場です!
曜ちゃん何なのそのリアクション??
かわいすぎワロタ...無限に見てられます、練習着には個性が現れてるのが良いですね。
梨子ちゃんはテニスウェアみたいな感じなんだけど。プリーツスカートの下に半端丈のパンツ合わせてる感じが、また絶妙にあざとダサくてかわいい。やけに似合ってますね。
ダイヤ様はバレエダンサーっぽい雰囲気なんですけど、ありしゃがバレエやってた所から逆輸入だったりするのかな?という深読みしてみたり。
果南ちゃん全然厚着になってないのもめっちゃいいですね。きっと代謝が良いので寒くないのでしょう。
 
 
 

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「味方なんだ 空もこの海も さあがんばるんだと 輝いてるよ」
 
の歌詞と共に砂浜を駆け抜ける3人としいたけ。このシーン最高ですね、曜ちゃんの魅力が天元突破してます。
背景の海の色彩設定、君ここのMVの海を意識しているような鮮やかさなのがまた大変良き。
深い考察はできませんが、"今まで自分を育てた景色" が "さあがんばるんだと 輝いてるよ" と思える事に、彼女達のこころの持ち方が変わった事を感じますね。
ポジティブなパワーと地元愛に満ち溢れていて、映像も相まって前進するエネルギーを強く感じます。
 
 
 

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初見で「もしかして🍊...」と思ったら、普通に木琴とか叩く棒(呼び方わからなし)でしょうか。
とにかくハチャメチャにかわいいですね。パーフェクトです。
 
 
 

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「希望でいっぱいの」
 
手の結び方が違う所、ドキッとしちゃいますよね。
曜ちゃん千歌ちゃんに背中を預け、梨子ちゃん千歌ちゃんと向き合う、という関係性の違いを表したカットかと。
3人が見上げる空は同じですが、目を瞑って見ている "希望でいっぱい" の景色も同じなのでしょうか。
曜ちゃん推しとしては気が気じゃねぇ、いやまじで。
 
 
 

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「今日が明日を引き寄せるんだと」
 
腕を組んで難しい話をしているのかと思いきや、いつもの並びで笑顔を見せる3年生組の姿。
1期のOPで雨の中目を伏せる3人とは対照的なカットで、ほんとに尊いですよね。
 
"引き寄せる" のが果南ちゃんなのが良きです。
1期8話までは過去に囚われていた彼女ですが、「今日が明日を引き寄せるんだと」
と "今日"="いま" を輝かせることが "明日"="未来" を輝かせる事に繋がる と歌っています。2期の果南ちゃんなら、ダイマリのふたりを引っ張っていく展開も見られそうな予感! 
 
 
  
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「ハートの磁石をにぎって走る いまは」
 
胸の中の方位磁石は、"こころの赴くままに" 自分が本当にやりたい事に向かって突っ走る、というメッセージでしょうか。(ヨハネのそのポーズ、磁石の針のつもりなのかな...)
 
「"純粋な欲"はこころのエンジンなんです。
 情熱でどこまでも走っていくような......
 それがなければ物語は始まらない」 酒井和男
               
ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメオフィシャルBOOKより引用
 
酒井監督の言葉を思い出すような、物語の根源的な推進力を思わせるフレーズですね。私はこの歌詞が大好きです。
 
 
 

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この6人が、最初にAqoursに引き入れた側である2年生組を迎えに来るカットやばくないですか。泣けますよね。
 
 
 

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「楽しいんだそれが (ずっと一緒にいこう)」
 

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「楽しいんだそれが」
それぞれが思い思いのフリを楽しそうに踊っているようなシーン、楽しみ方のカタチが人それぞれあって良いっていうメッセージにも思えます。
が、ここで向かって右側に偏って、3年生組が両手を広げるフリが共通してますね。
飛び立とうとしてない?嘘でしょ??やめてよまだ早いよ.............
 
 
 

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「未来をどうしようかな」
「みんな夢のカタチを探して」
 
夢の形を探すという抽象的な歌詞で、問題のこのカットです。
ステージ上から見たサイリウムの海が彼女達の眼前に広がります。
 
 

 

この景色、どう見えましたか? 私には9人が船の舳先に立って大海原を見渡している、そんな光景に見えました。 未来をどうしようかな みんな夢のカタチを探して 泣いたり笑ったり そんな歌詞と共に映るこの景色は、この曲を、そしてアニメ2期を象徴するような場面ではないかと私は考えています。 1期13話で歌われた「MIRAI TICKET」で、「やっと手にしたMIRAI TICKET」によって船へと乗り込んだAqours。その船は「ミライへ旅立つ」船でした。 そんな未来の、夢のカタチを探している途中のAqoursが乗る船からは、きっとこんな広大な海原が見えているはずです

未来の僕達はきっと答えを持っているはずだから - AQUARIUMと愛のうたをめぐる冒険

 

 
という十六夜まよ(@daimarco16)さんの記事を受けて、私とは解釈が違ったのでそのお話を少し。
私にはこのカットが飛行機の滑走路に見えたんですね。
 
 

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ラブライブ世界特有の抽象的な概念に、突如として現れた期待のニューカマー!
New! : 紙飛行機✈︎
私はこれを「夢」「希望」「未来」の象徴かなって月並みな捉え方をしていたのですが、
 
「未来をどうしようかな」
「みんな夢のカタチを探して」
 
この歌詞とワードの要素がリンクしました。
彼女達のステージ上から飛び出した夢や希望は、遠い海の向こう側へ飛び立っていける。
Aqoursのステージが "みんな" の夢を飛び立たせるための滑走路になる、というメッセージかなと思ったんです。
 

 高槻かなこさん

「私には夢があります。みんな目標を持ってそれぞれの人生を頑張っていて、その中にAqoursがいて、Aqoursを通して、みんなの夢っていうか、生きる活力になって欲しいなって思ってます。Aqoursの夢がみんなの夢になったらいいなって。みんなの生きる活力になりたいんだよ!本当に!みんな、明日から頑張れますかーー!!」

HAPPY PARTY TRAIN TOUR埼玉公演感想【後編】 - あきの忘備録

 

埼玉公演2日目の、きんちゃんのMCを思い出したんです。

こういう事だったのかなぁ、と。

理路整然とした説明ができずふわっとしてしまうのですが、私はあのカットの意味を考えた時にこんな所に辿り着きました。

 

✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎ ✈︎

 

ここまで書いて気付いたのですが、画面左端から右上に向かって紙飛行機、飛んでますね..................

視聴環境がPCなので20回ぐらい観るまで気付けませんでした。

立てた仮説は合ってたのかもですが、合ってるも何も最初から画面の中に提示されてたのを見落としてただけなので、何の説得力もないなぁ.................

紙飛行機の存在に気付いてない方、もしいらっしゃいましたらよくご覧になってみてください..............。

 

 
 

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「未来の僕たちはきっと 答えを持ってるはずだから」
 
でタイトルドーンですが、恐らく来年の春ですね。
浦女の校章を見つめる千歌ちゃんの表情ですが、恐らく2期では春まではやらないんじゃないかと思いますので...これは心象風景ですかね。
 
春の浦女が意味することは、3年生の卒業、そして新入生のいない新学期?
 
 
 

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「本気でかけぬけて!」
 
千歌ちゃんが振り向いた瞬間、顔のアップからカメラが引くと場面が切り替わってるのが本当に見事です!!
画面の向こう側から視聴者に向かって笑いかける千歌ちゃん。
 
 
 

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夕陽に向かって駆け出す9人の背中を追うようにして、紙飛行機が真っ直ぐに太陽に向かって飛んでいきます。
私たちの主観の目線から飛んでいく紙飛行機は、私たちの夢、希望、未来の象徴。
 

例え太陽の輝きには手が届かなくても、追いつけなくても。 それでも私たちにとってのAqoursが、共に太陽を追いかける無謀なマーチングバンドの旗手として、これからも身近に感じられるような存在であってくれたら良いな と思っています。

「10!」のコールやってみませんか?というお話 - あきの忘備録

 

私の希望がひとつ叶ってしまったような気持ちですが、続けます。

 

そして海に沈みゆく夕陽に向かって駆け出す9人の姿は、"最後" まで笑顔で走り抜けようとするAqoursの未来を暗示しているかのようですね。
 
 
 

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沈みゆく太陽が大きな輝きを放ち、画面が光でいっぱいになった次の瞬間、"あの海岸" の風景に場面が移り変わります。

 

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と思いきや、カメラアングルが引くとライブ会場のスクリーンに!!
グイグイ引っ張られる視点の変化、目まぐるしく変わる場面。
もの凄いダイナミックな展開に面食らいました。
 
G'sの紙面上の「助けて!ラブライブ!」から始まりアニメ13話のラストのカットの「君のこころは輝いてるかい?」に繋がった "あの" 海岸だと思われますが、
 
海岸に誰もいない。
 
夕陽が沈んだ後の海岸→Aqoursのいない海岸
これはつまり、、いや、ちょっと待って?「未来の僕らは知ってるよ」ってAqours解散後の未来から現在を振り返った視点の歌じゃあないですよね、、、??
サンシャインは3期までやるであろうとの予想に私も同意しておりますので、流石に2期のOPでそんなスケールの曲をやるか??
・・・ラブライブならやりかねない・・・常に予想を超えてくるのがラブライブなんすよね・・・。
いや、でもまさかそんなはずは。ラブライブ!サンシャイン!!・・・恐ろしい子!!
 
 
 

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「光る風になろう We got dream! 」 
 
これ相当ヤバいですね。1期13話MIRAI TICKETでは「ヒカリになろう」って歌っていたのに、2期OPでは「光る風になろう」って歌ってます。
紙飛行機が私たちの夢、希望、未来の象徴であるならば、それを乗せて飛ぶAqoursが「光る風になろう」と歌うということは「みんな、いっしょに輝こう!!」と同義ですしそればかりか、これまでは "自分たちが輝くため" に歌ってきたAqoursが "自分たち以外の誰かをも輝かせるため" に歌うのだということですよね。

 

それってつまり、あんちゃんが埼玉公演のMCで言ってくれた「これからもずっと、みんなで輝いてくれますか?いっしょに輝きを追いかけてくれますか?」というメッセージと同じ意味合いになると思います。

 

「光る風になろう We got dream! 」 
以上を踏まえた上で捉えれば、ここで言う "We" の "私たち" とは、"Aqoursとみんな" を含めての "私たち" ではないでしょうか。
 
 以前私がツイッターでも言っていた「みんなで叶える物語」は誰のもの?と通底する捉え方になりますが、
 

 

 

 

 

というわけで、私はこの曲の2番で「虹」というキーワードが出てきて欲しいぞー!!

以上、虹大好き芸人あきのによる2期OP考察でした。

 

※以上はあくまで個人の主観とこじつけによるものです。間違ってても怒らないでね。

HAPPY PARTY TRAIN TOUR埼玉公演感想【後編】

 

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あきのです(*> ᴗ •*)ゞ

 

 

 

前編に引き続き、後編も全曲感想いきます!

 

 

 

 

15. 青空Jumping Heart

幕間の愉快なアニメを挟んで場内が暗転すると、その直後「君のこころは輝いてるかい?」の衣装に身を包んだAqoursがステージ2階に横並びで登場。

隣の席の連番者が静かに「青ジャンだ。」と呟いた瞬間、息を呑む間も無くイントロが流れ出す。彼女たちが3人ずつ観客側に振り向く度に会場のボルテージが上がっていき、9人の輝きに負けじと会場全体からコールが巻き起こるも、走り出した彼女たちの勢いに先行され、食いつくように熱を上げていく会場の空気が印象的でした。

ユニット曲での3人ずつのパフォーマンスで、あれほどまでに会場を圧倒して見せた彼女たち。その彼女達が9人揃った時の輝きは圧倒的で、この曲をライブしている時のAqoursはほとんど無敵みたいなパフォーマンスを見せていたように思います。

1stライブまでは会場から巻き起こるコールは、「みんな」が彼女達を応援しようという感情が先行する事で生まれていた、言ってしまえば私たちがライブの空気を先導する という気持ちから生まれたように感じていたけれど。今回は完全に彼女達に圧倒される所からコールが始まったように感じていて、そんな所にも "いま" のAqoursの破竹の勢いを体感したライブだったと思います。

個人的には2番の歌い出しでメンバーが階段を降りて一階のステージに向かう際、2年生組の3人が二階に残って歌唱しているシーンが印象的でした。今公演ではそれまでのカメラワークでは抜きで映っていなかったキャストが抜きで映されていたりと、定番曲としてクォリティーを上げてくるだけでなく、パフォーマンスの魅せ方を変えて披露している所も良かったと思います。

 

 

 

16. SKY JOURNEY

今ツアーで完全に化けたと評判のこの曲。私はSKY JOURNEY大好き芸人の先駆者として、こじらせた記事を書いてしまうほどに思い入れておりましたので、この曲が "Aqoursのいま" を象徴する一曲となった事が嬉しくて仕方がありません。

 

 

「勇気が伝われば大丈夫 そんな熱い想い君から 受け取った僕もいま熱いよ」 「そんな熱い想い君から 受け取るのは僕だけじゃない 世界も広く熱いよ」 の歌詞は、"想いを伝える側"と"想いを受け取る側"が存在して初めて成立します。 そのためCDなどの音源を通した間接的な関係性よりも、ライブで面と向かってキャスト↔︎ファンの図式が成立した時の方が、圧倒的にこの曲の真価が発揮されるのだと思います。 ライブという同じ時間と同じ空間を共有できる場だからこそ、直接的にお互いに熱い想いを伝え合い、受け取る事ができる。これこそがラブライブの根幹である"輝きの円環構造"の体現であり、ライブでしか成し得ないことだったと思います。

HAPPY PARTY TRAIN TOUR 名古屋公演とは何だったのか - あきの忘備録

 

手前味噌な長文引用で恐縮ですが、名古屋公演初日の現地で同曲のサビで起こった「Fu-wa Fu-wa ×2」のコール。曲のクールな雰囲気に合わないなぁと思っていたら、埼玉では完全に無くなっていましたね。

サビのフリが背景のスクリーン映像とシンクロするパフォーマンスには、誰もが釘付けになり見入ってしまったのではないでしょうか。観客が声も出ないほど圧倒されるパフォーマンスを彼女達が見せてくれた事は、AqoursのNext Stepのステージを象徴する出来事だったのではないかと個人的には思っています。

ライブにおいてコールが完全に無くなる事を良しと思っているわけではありませんが、MCでの言葉を聞く限り、彼女たちは私たちが想像している以上に観客側の表情をよく見てくれているようです。声を上げずとも、私たちの熱い想いはAqoursに届いたのではないでしょうか。

ともあれ、2番のサビの前のすわわソロパートの「羨ましくなるよ眩しい故に」

が素晴らしく綺麗にキマったのにはゾクッとしましたね。からのサビまでの空白部分で、残響が静かに空間と時間を満たした一刹那。最高でした。

🌠

実質黒澤ルビィセンター曲のSKY JOURNEYですが、MCで「スカイウォーク」を「アクアウォーク」って素で間違えてるふりりんがアカン可愛さでしたね。

正直、降幡愛なら悪態付いたリアクションをしそうなものですが、そこで素を出さずに黒澤ルビィであることを崩さなかった彼女。これまでのどの公演よりも初志貫徹できていたのではないでしょうか。本当に埼玉公演はズバ抜けて凄かったと思います。

 

 

17. MIRAI TICKET

今ツアーのこれまでのセトリでは 青ジャン→SKY JOURNEY→君ここ の順だったこのパートに、突如として現れたブラックホース。

ユニット曲を削った部分に何が来るんだろう?と思っていましたが、このツアーの間にキャストの皆さんが口々に話していた「9人のチームワーク」「9人の絆」「9人の成長」というテーマを、Aqours9人での楽曲の披露で提示してきましたね。

 

「次は最後の曲です。聴いてください。TVアニメ第13話挿入歌、『MIRAI TICKET』」

の瞬間の鳥肌、巻き起こったどよめき。今も鮮明に覚えています。

この曲のお話をするにあたり、まずあんちゃんのMCから触れたいと思います。

2日目の同曲披露の際の「次は最後の曲です。」でも会場は大きなどよめきに包まれました。初日の時はそのまま被せるようにMCの続きに入りましたが、二日目は歓声が完全に静まるまで二の句を待ち、一言一言、会場の反応と呼吸を合わせるように言葉を紡いでいきました。

それまでのあんちゃんは、がむしゃらに、一生懸命に、想いを伝えようとしてきたと記憶しています。その彼女が、3万人の観衆の前でひとりひとりと向き合い、「みんな」の声を聴こうとしてくれたことに、「みんな」との絆を築こうとする確かな意思を感じたのです。

勿論これらは主観です。ですが、「Landing Action Yeah!!」の歌詞を改めてお読み頂ければ、私が受け取った想いはあながち的外れではないと思って頂けるのではないか と思います。

🍊

MCの話が長くなりましたが、曲中の話に移ります。

2日目の同曲披露の際。落ちサビ前のあんちゃんソロパート前の「みんな、いっしょに 輝こう!!」の台詞、凄かったですよね。C.V.高海千歌としてキャラクターの声を代弁してではなく、人間・伊波杏樹が真に迫って会場中に呼び掛けた声だったと感じました。演技がうまいとか表現力が凄いとか、そういう次元のものではなかったかと。

その根拠として、彼女は台詞の直後に続く落ちサビのソロパートで歌い出しを見失うというミスをしました。

これまで私が見てきたライブにおいては、歌い出しの一音目は例えどんなに音を外しても、絶対に確かな声量と発声をキープし、グループを牽引してきたあんちゃん。その彼女が、曲の要となる大事なソロパートの入りを失敗した。

つまり、それほどまでに直前の台詞のパートに全力を注いで、私たちに本当の声を届けてくれたからではないでしょうか。

私はそのことが、そう感じられたことが、どうしようもなく嬉しかった。

 

🍊

 

さて。少し脱線しますが名古屋ガイシホールでやらなかった「MIRAI TICKET」を、敢えてツアーファイナルで披露したのはなぜでしょうか?

思い返せばAqours1stライブは、アニメ1期のストーリーになぞらえたセットリストで、アニメ劇中歌を軸にライブの中でアニメの物語を二次元→三次元に起こしていく構成になっていました。生身のキャストが実際にアニメの作中と同じ衣装、同じ振り付けでライブをする事で、物語が次元の壁を超えて再現される事に、ライブ感という強烈なブーストが加わる事で得られる感動が大きかったはずです。

対して2ndライブツアーは、生身のAqoursの成長を見せる事で、彼女たち自身が主人公となる物語をライブの中で感じさせるという成長物語=Next Step!がコンセプトになっています。その事を強調するために敢えてアニメ劇中歌を廃し、アニメの物語にも、次元の壁を超える感動というブーストにも頼らない構成になっていたはずです。

では、2ndライブツアーのファイナルで敢えてMIRAI TICKETを披露した理由。

それは「再現」ではなく「体現」をすることに意味があったからではないでしょうか?

1stライブでもAqoursは同曲を披露し、実際に観客である私たちに向けて「みんな、いっしょに輝こう!!」と手を差し出しました。

しかしそれはあくまでアニメの物語の延長上の言葉であり、あんちゃんが本当にそれを望んで私たちに向けて台詞を言ったとしても、客観的には再現でしかなかったのです。

対する2ndライブでは、アニメ13話の舞台となった名古屋ガイシホールでは敢えて「MIRAI TICKET」を披露しなかった。その理由は、それをやったらただの「アニメの再現」になってしまうからです。

つまり、ツアーファイナルの埼玉での同曲の披露であれば、アニメの物語とは完全に別離したシチュエーションになる。私たちは "13話のライブシーンの再現として存在する観客" ではなく、"実在するもうひとつのAqoursの観客" としてライブに参加していたのだから。

故に、このツアーファイナルの埼玉で「MIRAI TICKET」を披露し、その中で人間・伊波杏樹が「みんな、いっしょに輝こう!!」と"偶像ではなく実在する観客に向けて" 手を差し出したことには大きな意義があるのです。"実在するもうひとつのAqours"自身の物語がNext Stepへと進む為に。

以上が、 あんちゃんの「みんな、いっしょに輝こう!!」で号泣した理由です。「あんちゃんが、俺たちに輝こうって言ってくれてる...!!」ってなったんすよね。

 

 🍊

 

そして、あまり触れたくはない話題ではありますがもうひとつお伝えしたい事が。

ミラチケのライブの時に、例の空白部分で大声を出してドーナツの穴🍩を埋めちまった無粋な方がいらっしゃいましたね。餡ドーナツの存在は忘れたい記憶かと思います。ですがライブ終演後、ツイッターで「あの時あんちゃんびっくりしてたじゃん!」っていう趣旨のツイートが散見されたので。

私自身はその時の彼女の表情は実際にこの目で確認してはいないのですが、あの程度の騒音以下の声がイヤモニ越しに聴こえるはずがないんですよね。もし仮にイヤモニをしていなかったからミラチケで歌い出しの入りに躓いた、という事であれば筋は通りますが、流石にそれは現実的ではないかと。不慮の事故だとしても、イヤモニがぷらんぷらんしてる状態でライブしてたら流石に誰だって気付きますからね。

-----------では、なぜあの瞬間にあんちゃんの表情が曇ったという証言があれだけ集まったのか。

それは、彼女が観客の表情をずっと見ながらライブしていたからではないでしょうか?

 観客席で大勢の人が一斉に不穏な表情をすれば、演者からすれば何事かと動揺しても不思議ではないはずです

それぐらい、彼女(いえ、彼女たち)は私たちと正面から向き合ってくれている、ということの裏返しだったのではないかと思います。

 

だから、まぁ俺もわりと本気でイラッとしたけどさ。それがキャストにバレちゃやっぱ駄目だと思うっていうか、不安にさせちゃいけねぇよなぁ。って反省したっていう話でした。みんなも心に取り留めておいてくれよな!以上。

 

 

 

18. 君のこころは輝いてるかい?

前曲のMCで「次は最後の曲です。」って言ってましたが、「次は最後の曲です(最後とは言っていない)」っていう嬉しいサプライズでしたね!

そもそも君ここ衣装に身を包んで登場しているので、ミラチケの方がサプライズだったわけですが。

ライブでは鉄板曲というか、Aqoursの原点にしてテーマソングみたいな立ち位置の曲だと思うので、ライブではやらないはずがない1曲。のはずなのに、なぜでしょうね?またこの曲が聴けると思うと嬉しくて泣けてくるんですよ。

Aqoursがこの曲を、変わらずにずっと歌い続けてくれるということが、この曲を大切にしてくれていることが、こんなにも自分にとって大切で。こんなにも自分にとって支えになっているんだ、ということを再確認した瞬間でした。

 彼女たちが色んなメディア媒体で「初心を忘れないようにしたい」と口々に話していること。それこそが "はじまった時の ときめきずっと大事にね" を体現してくれている事であり、「君のこころは輝いてるかい?」にこそ、私たちがAqoursに惹かれ、共感した要素が全て詰まっていると思うんですね。原点にして本質だと思うんです。

そして、走り出した彼女たちがどんなに輝きを増そうとも、まだ輝き方を見付けられていない、0を1にできていない人達を、決して置き去りにしない。という姿勢が変わっていないことを再確認できるんですよね、あったけぇんですよ。

そんなわけで、もう君ここは何度でも全力でコールしたくなるし、何度でも「Yes!!」って言いたいし、何度でも泣いちゃうんだ。

Aqoursがこの曲を披露することで、ライブを通して彼女たちの成長を感じられるなんて、もはや当たり前のことのように思えるけれど、当たり前は当たり前じゃないんですよね。この曲のライブをしているAqoursが、私は一番カッコいいと思います。それってやっぱり、そこに生き様が見える気がするから。

 

あ、全然ライブの感想言ってねぇわ... 

 

 

EN1. サンシャインぴっかぴか音頭

名古屋公演の感想記事では

 

正面のステージからは、なんとサプライズゲストとして「うちっちー」が登場しましたが、特に話す事はありません。アイツはいつもしゅかしゅーと仲良くしてるのでダメです。許すつもりはありません。

HAPPY PARTY TRAIN TOUR 名古屋公演とは何だったのか - あきの忘備録

 

などとひどく雑な感想を書いてしまったのですが、冷静に考えたらしゅかしゅーが好きなセイウチのことを悪く言っちゃいけないよな。と反省したので、今公演では海獣と和解しました。

⚓️

余談ですが、今回アンコールの時間が短かったような気がしたのは私だけでしょうか?

脱線を続けますが、元からセトリに組み込まれたアンコールだとわかっていても、最初から最後までアンコールの声を出すタイプのオタクが私は好きです。曲中にコール頑張るのも大事だろうけど、こういう所で声を届けてもキャストは嬉しいんじゃないかと思うんだけどなー。

⚓️

とは言え、うちっちーが登場してもすげぇブチ上がって歓声上げたりはしなかった私です。

ぴっかぴか音頭、公式の踊ってみた動画はせいぜい2〜3回しか見てないナメクサな私でしたが、ツアーを通してなんとなく真似してたらなんとなくコールも覚えましたし、会場を見ててもわりとそんな感じだったのかな?って思ってます。

ちゃんと踊りを覚えてなくても、なんとなくみんなで同じハッピ着て、なんとなくみんなでお祭り気分で踊って楽しめるのはすごくハッピーな空間だったと思います。

ライブって普通に考えたらステージ上のキャストが主役だと思うんですけど、この曲は想像していた以上にオーディエンスとの壁を取っ払ってくれたというか、ライブの場でああいう空気感を作り出せるのはサンシャイン!!ならではというか、Aqoursならではなんじゃないかな、って思いました。

あんちゃんの太鼓がカッコよくて、8人がわちゃわちゃしてるだけでも充分お祭りっぽくて楽しかったのですが、両日とも鈴木愛奈C.V.鈴木愛奈のソロパートがバチクソキマっててご褒美以外の何者でも無かったですね。や、本当に贅沢の極みで、未だにあのコブシが鮮明に耳に残ってますし、あの瞬間はほとんど昇天してただの地蔵と化してました。

 

 

 

MC・スクスタ映像

センセーショナルな出来事でしたので、思うことを記しておきます。

ムービーの内容は、シンプルに言ってしまえばスクスタの告知の宣伝。その中でAqoursのキャラクターからμ'sのキャラクターに、交互にキャストの声でメッセージのバトンを渡していく 、といった内容。

簡潔に書いてしまえばこんなにどうってこと無さそうな内容なのに、ライブ会場で高まっている中での突然の不意打ち、しかも3万人のラブライバーが集結している中、大声を出しても問題ない、という極めて異常な状況下での邂逅だったからでしょうか。

ほとんど阿鼻叫喚みたいな状況でしたね。かく言う私も、のんたんが相変わらず普通に東條希として喋り出したものですから、わけもわからず咽び泣いてしまったんですけど。極め付けは矢澤にこちゃん。あれダメでしたね本当に。にっこにっこにーの意味がわからなかった、何これ?イミワカンナイって正気失うかと思いましたよ(多分正気では無かった)

突然パラレルワールドの世界線繰り出されて、Aqoursとμ'sのキャラクター同士が接点を持つというスーパーロボット大戦が始まったと思いきや、18人で「にっこにっこにー」ってやったらみんな笑顔になって収束するんだから、矢澤にこちゃんマジですげぇよ(語彙)

🌙

ここまで前置き。この後のMCで、Aqoursキャストが直にμ'sの話題に触れます。あいきゃんきんちゃんが「一緒ににっこにっこにーってできたのが嬉しかった」って話をした時は、さすがに普通にぽろっと涙出ましたけど。(ヨハネは最初は小悪魔属性でにこちゃんの後釜みたいな立ち位置と思われてたキャラだし、やっぱ色々思うことはあったのだろうなと)

問題はそこではなくて、あの時ふりりんに話題振らなかったですよね

アニメ4話で「ルビィは花陽ちゃんかな〜」かよちん推しを名言していたルビィちゃんが、花陽ちゃんに名前を呼ばれてメッセージのバトンを受け取ったことは、アニメの設定で考えれば天変地異みたいな出来事のはずです。しかもあんちゃん花陽ちゃん推しですし。

でもそこで、世界線の混同を招かないよう、しっかり区別をしてくれた事にほっとしました。当然と言えば当然かもしれませんが。一応、ね。

 

からの2期最新映像、3rd LIVE決定のくだりは割愛✂️

 

 

 

MC・メンバー挨拶

初日と2日目の記憶が混同してるので自信ありません、印象的だった部分だけ。

流石に1週間も経つとよく覚えてないので、ついったさんからかき集めてきてうまいこと繋ぎ合わせてみます。

 

 

降幡 愛さん

「ルビィとしてカッコよく歌う、踊ることに迷いがあって。みんな、ルビィはカッコ良かったですか??ありがとう!」

 

高槻かなこさん

「私には夢があります。みんな目標を持ってそれぞれの人生を頑張っていて、その中にAqoursがいて、Aqoursを通して、みんなの夢っていうか、生きる活力になって欲しいなって思ってます。Aqoursの夢がみんなの夢になったらいいなって。みんなの生きる活力になりたいんだよ!本当に!みんな、明日から頑張れますかーー!!」

 

逢田梨香子さん

「学校や仕事があって辛い事があっても、Aqoursのライブまで残り何日って楽しみにして下さるファンの方々がいて、そんなに嬉しいことはない。だからAqoursのライブを見たから明日からも頑張れると、みんなが思ってくれるように頑張ります!」

 

「今回のツアーは特別な想いを抱いていました。1stの時に、2ndにはもっと成長した姿を見せるから!って言って、全力で笑顔で楽しもうって。今の自分を見てもらおうって。こんな大きな会場に立たせてもらったけど、不思議と不安も迷いも、怖い気持ちも全くなくて、でもそれはAqoursのみんながいてくれて、応援してくれるみんながいてくれたから。みんながいてくれなかったらこのツアーは成功できなかった。ありがとう。Aqoursはまだまだたくさん楽しいことが待ってるんだよ。まだまだ、もっともっと9人で頑張っていきたいです!」

 

斉藤朱夏さん

「地元でライブできるのがすごくすごく嬉しいのよ!また埼玉でやれるんだって!本当にライブが大好き!だってみんなと会えるから。埼玉が大好きです!」

 

伊波杏樹さん

「みんながありがとうって言ってくれるのが本当に嬉しい!こっちがありがとうなのに!相思相愛だね!」

「1stLIVEでの横浜アリーナで、0を1にできたことが凄く嬉しくて、皆さんがいなかったら、こんなに素敵な景色は見られなかったと思います。私には全部見えてるんだよ、みんなの笑顔。本当だよ!見たことのない夢の軌道追いかけてきたら、皆さんがいて。それって幸せだなって。これからもずっと、みんなで輝いてくれますか?いっしょに輝きにを追い掛けてくれますか?Aqoursが大好きですか?3rdライブで会いに来てくれますか?どこまでも、ついてきてくれますか? 3rd LIVE 絶対びっくりさせてやるからな!!覚えてろよ!!」

 

 

 

EN1. 太陽を追いかけろ!

 

あんちゃんのMCの「これからもずっと、みんなで輝いてくれますか?いっしょに輝きを追いかけてくれますか?」という言葉

 

 

 

 

例え太陽の輝きには手が届かなくても、追いつけなくても。 それでも私たちにとってのAqoursが、共に太陽を追いかける無謀なマーチングバンドの旗手として、これからも身近に感じられるような存在であってくれたら良いな と思っています。

「10!」のコールやってみませんか?というお話 - あきの忘備録

 

私が欲しかった、何よりもいちばん欲しかった言葉を、伊波杏樹さんが自らの言葉でそれを言ってくれました。

嬉しかった。前が見えなくなった。

それでも彼女の声を聴かなければと、必死で耐えました。

 

 

元を辿れば、最初はアニメ1期13話の千歌ちゃんの「みんな、いっしょに輝こう!!」の台詞を聞いた時に、とてつもない衝撃を受けました。

そんなのありかよ、ラブライブで、そんな事があり得るのか?と。

そして13話ラストで「君のこころは輝いてるかい?」と問いかけられた時に、

画面の向こうから、彼女たちが私にも手を差し伸べてくれた気がしました。

 

 

私がこれを主張したい一番の理由は、Aqoursがそれを望んでいると思うから です。 神戸公演の初日で披露された「太陽を追いかけろ!」では、点呼のカウントアップの後の「OK?」を杏ちゃんは言いませんでした。 そして観客側に向けて両手を広げて、「10!」のコールを迎え入れてくれました。 更に神戸公演2日目では初日と同じ流れの後に、両手を耳の脇にかざして私たちの「10!」の声を聴こうとしてくれていました。 (厳密には彼女はイヤモニをしていたはずなので、声はほとんど聞こえていなかったとは思いますが) それでも私たちの声を聴こうとする気持ちを見せてくれましたね。 私はこれを杏ちゃんからの...いえ、Aqoursからの「みんな、いっしょに輝こう!」 というメッセージとして受け取りました。

「10!」のコールやってみませんか?というお話 - あきの忘備録

 

 

「これからもずっと、みんなで輝いてくれますか?いっしょに輝きを追いかけてくれますか?」という言葉には、その全てが詰まっていました。

もう迷うことは何もなかった。

ステージ上で横並びのフォーメーションで立つAqoursが腰に手をやり、踵を浮かせるようにマーチのリズムを刻み始めると、すぐさま点呼が始まる。スクリーンの背景にカウントアップの数字と、名前が映し出されていく。

そして「10!」の瞬間、無我夢中で叫んだ。

これまでで1番大きなコールが起きた、その瞬間のことをよく覚えていない。

ただ、間違いなくあんちゃん「OK?」を言わなかったし、スクリーンに「10!」の文字は無かった。

1stライブの横浜アリーナので起きたミラチケの「10!」と比べたら、会場中からと言えるほどの割合の人が叫んではいなかったと思う。それでも、曲前のあんちゃんのMCの言葉を受け取った人がいて、それで行動を変えた人がたくさんいたはず。

「太陽を追いかけろ!」は、本当の意味でAqoursの新しいアンセムになったと思う。これからもこの曲は披露されると思うし、そうであって欲しい。その中で自分も「10人目」であると、声を上げる人が増えていったら、それは素敵なことだと思うから。

 

 

 

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HAPPY PARTY TRAINの文字が大きく光る連結トロッコに乗って、Aqoursは笑顔と幸せを振り撒いて会場をぐるっと半周。言葉では言い表せないような幸せと、感謝とに包まれた会場の空気がまた。

ライブが終わってしまうことへの寂しさなど微塵も感じさせないような、"いま" この瞬間を全力で楽しもうとするムードになっていたのが、いかにもラブライブっぽくて凄く良かったですし、あの日のライブの全てがあの大団円の盛り上がりに繋がっていたと思うと、Aqoursちゃん、強すぎるな...といった感想でした。率直に言ってあっぱれでしたね。そんな中でも一際眩しい輝きを放つ「シャーーーーーイニーーーーーーーーーーーー」に普通にボロ泣きして夢中でシャイニーバイオレットのサイリウムを振っていた私でした。

 

☀️

EN3. ユメ語るよりユメ歌おう

初日、トロッコに乗り込んだ9人が太陽を追いかけろ!の曲中で会場内を回れそうもなかったので(わかりきった事ではありましたが) ユメユメが来た時は、ある種の様式美といいますか、この曲でライブを終えられるのはすごく自分たちのホーム感があると言うか。うまく言えないですけれど、この曲をみんなで歌ってライブを終えられたの、すごく良かったですね。

「ユメを語る言葉より ユメを語る歌にしよう それならば今を伝えられる気がするから」

って歌いながら、彼女たちが観客と近い距離でコミュニケーションを楽しんでいる様子。スタンド席の上の方から見ていても、なんか、伝わってる気がしました。

 

 

 

EN3. Landing Action Yeah!!

ズルかったよなぁ

短いイントロの、あのスケール感の音が流れてきた瞬間、会場中が頭抱えて「してやられた!!」ってリアクションしてたのが、またなんとも。

ファンミーティングのライブ1曲目で「だから来たのさ!」ってバァァァアアアンンって感じで登場するためにとっておく曲だと思って油断してたら、このツアーのラストで "Landing=着陸" してしまったの。またしても想像の一歩先を行かれてしまいました。

また歌詞が泣けるんですよね。もうAメロからだめでした。

「どこにいてもココロ ひとつになろう いつも願ってる それは同じだよね?」
あんちゃんが初日のMCで「相思相愛だね!」って言ってくれたのとか二日目のMCを思い出したし、ここ、りきゃこが両日合わせて多分初めて歌い出しを躓きましたよね。両日ともに完璧、いえ、見事に完璧以上の歌唱をやってのけた彼女が です。感極まって泣くのを堪えながら歌ってるのがカメラで抜きで映されてしまい、こっちまでうるっと来てしまいました。 
✈︎
トロッコが会場の四分の三ぐらい回った頃でしょうか。誰からともなく歌い始めて、気がついたら自分も一緒に歌っていて、会場中で大合唱になりましたね。
キャストは誰も「いっしょに歌おう」って言って無かったし、きっとライブの運営側もこの曲はまだ観客がそらで歌える所までは浸透してないって思ったんじゃないかな。
それでも合唱は起きた。Aqoursの歌が聴きたいからオタクは喋るな って思ってる人は不満だったかもしれないけれど。
私はあの瞬間にものすごい感動して奇跡を感じたし、"みんな" がAqoursへ「ありがとう」の気持ちを伝えたいという、願いの力がそうさせたんだって思った。
「やりたいからやる」っていう個の想いが、あれだけの大規模で必然の如く現実を動かして物語になるっていうの、めちゃくちゃラブライブっぽいなって思うし、ああいう瞬間を "みんな" で作り上げる事ができるのが、「ラブライブ」の "ライブ" の最大の魅力なのかもしれないな、って思います。
 
 
 
最後の曲が終わり、ツアー終着駅をも走り抜けたAqours。
ステージは中央から割れ、汽車の後部車両が姿を表しましたね。
再び汽車に乗り込んだ彼女たちは、"みんな" の想いを乗せて再出発を果たしました。
姿が見えなくなるまでこちらに手を振り続けてくれたAqoursの姿、決して忘れることはないでしょう。特にしゅかしゅーの笑顔。な。
 
 
 
終わりは始まりなんですよね。
 
 
 
本当に良いライブだった。
正直1stの2日目を体験した時は、「この先これ以上の感動と、"途方も無い何かを体験してしまった" という奇跡との遭遇はないんじゃないか」と高を括ってしまいましたが、Aqoursは見事にAqoursを乗り越えて、新たな感動を与えてくれましたね。
その物語には "Aqours" と "みんな" の両方が絶対不可欠である、ということを、彼女たち全員が自分の言葉で伝えてくれて、私たちも改めて "みんな" と "Aqours" の関係を確かめることができたと思います。
「さらに強いキズナ 分かちあいたいな」というLanding Action Yeah!!の歌詞は、初見で見たときは「本当にそんなことできる?だってラブライバーって、アレだよ?」という疑念を抱いたものですが、確かにこの歌詞の通り、私たちとAqoursの関係は前進できたと感じましたし、少なからず絆を感じられるような、"Next Step!" の名に相応しいツアー内容であったと確信しています。
 
 
 
🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃🚃 
 
改めて、HAPPY PARTY TRAIN TOUR ありがとうございました。
このツアーを通して、私自身たくさんの人との繋がりや出会いがあり、そしてその仲間との絆を再確認することができたという意味でも、私自身の物語でたくさんの輝きと出会えたことに感謝が尽きません。
また幸運にも現地でAqoursの "声" を受け取った人間として「10!」のコールを広める活動をしてきました。想像以上に大きな反響があり、賛否両論ある中で、このテーマと真剣に向き合ってくれた方が本当にありがたかったですし、賛同して下さった多くの方が、その人自身の言葉で「10!」を広めてくれた事が何よりも嬉しかった。
3万人の心を動かす事はできないけれど、ひとりでも多くの人にこの事を伝えたい。0を1にする事に私も挑戦したい、という気持ちだけで記事を書き上げた私でしたが、埼玉公演を終えたいま「やって良かった」って本気で思えているのは、私と関わって下さったた "みんな" のお陰だと思っています。重ねて、心からの感謝を。
 
とはいえ、Aqoursの物語も、もうひとつのAqoursの物語も、みんなの物語も、私の物語もまだ始まったばかり。
またみんなで一緒に輝きになりましょう、そして輝きを追いかけましょう。
 
 
 
✈︎ではまた、3rdライブツアーでお会いしましょう✈︎
 
 
 
 

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気に入ってくれたら名古屋公演の感想記事もチェックしてくれたら嬉しいです

HAPPY PARTY TRAIN TOUR埼玉公演感想【前編】

 

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あきのです(*> ᴗ •*)ゞ

 

8/5,6の名古屋公演を皮切りに出発したHAPPY PARTY TRAIN TOURは、8/19,20の神戸公演を経て、国内最大規模のアニソンフェスも通過し、この夏を走り抜けたツアー集大成として、9/29,30の埼玉公演で終着駅を迎えました。

 

Aqoursの新しい旅は今まさに、私たち「みんな」と共に再出発を果たしたばかりですが、記憶と気持ちの整理の意味で、埼玉公演を振り返ってみたいと思います。

  

  

0. オープニング

17時の開演の直前の埼玉メットライフドーム。

半野外の不思議な形状の会場に入ると、会場内からドーム周辺の木々が風に揺れる景色が目に飛び込んで来ました。空から降りてくる夕暮れ時の湿った風が肌で感じられるような、屋内でありながら開放的なムード。

アリーナにはちょうど夕日が差し、場内に立ち込める蒸気が光の梯子となってオレンジ色に染まる光景には、思わず言葉を失いました。

若干入場が遅れる中で3万人もの観衆を飲み込んだドームは、慌ただしく人の群れが行き来する異様なテンションに包まれていました。

それは私が現地参戦した1stの横浜アリーナの緊迫感とも、2ndの名古屋メットライフドームのそれとも違う、まるでこれからライブではなくお祭りが始まるかのような空気感。

不安、期待、といった未知数のものに対する感情ではなく、もっと確信的な、これからとてつもないものが始まるのだ という確実な未来が約束されていたかのような。そんな興奮に包まれていました。

 

⚓️

 

開演前にBGMの曲が流れている中で、ステージ側の完全見切れ席からざわめきと歓声が。同じタイミングで両日共に同じざわめきが起こりましたが、あの時ステージ裏からAqours9人の円陣の掛け声が聴こえていたのだと、後から知りました。

9人の想いがひとつになった声が、舞台裏から壁もBGMも突き抜けて届いたっていう話。想像するだけで胸に来るものがありましたね。

 

 

  

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1. HAPPY PARTY TRAIN

オープニングのムービーで汽車が埼玉駅を通過し、ステージ中央が割れ、汽車に乗り込んだAqoursの堂々たる登場。間髪入れずにステージサイドから打ち上がる花火。

脳内ではあのMVの果南ちゃんの靴音が鳴り響いていて、でも現実にはステージ上に現れたAqoursが、嬉しそうにこちらに両手を振っている。MVの世界観はそのままで夢のように現実が動き出し、我々の心の準備などお構い無しに流れ出すイントロ。

 

---------そこから先の記憶が混濁していて、鮮明に映像が思い出せません。

 

ただ、初日の同曲の歌い出しで、すわわのソロパートの歌唱を あんちゃんが目を潤ませて(がんばれ!)って表情で見守っていたのを見てしまい、それだけが鮮明に脳裏に焼きついています。

ソロパートではつい、各メンバーを祈るような気持ちで見守ってしまいましたが、みんな自信に満ちた笑顔を見せてくれたのが嬉しかったですね。特に、りきゃこの表情。抜群にカッコ良かった。あいきゃんすわわのウィンクも、パチッて音がしそうなぐらい完璧で思わず見惚れました。

この夏の集大成としてのステージパフォーマンスとして、メンバーそれぞれが磨き上げてきたものが感覚として伝わってきて、いろんな想いが込み上げてくるようなライブでした。

ひとつひとつの歌詞に込められた思い入れが自分の中で物語となり、それらを束ねて感動に昇華してくれた彼女たちは、紛れもなくたくさんの人達の想いを乗せて走ってくれたのだと思います。全力でこの夏を走り抜けてくれた事に、今も感謝の気持ちで胸がいっぱいです。

⚓️

そしてやっぱりカメラワーク、良かったですよね。MVどおりのカットで見事に切り取られていたので、スタンド席の私でも ここぞ という所が見届けられて大満足&大感謝でした。あの功績を讃えてカメラワークを担当したスタッフの人に、めちゃめちゃ賞与はずんであげて欲しい。 

 

 

 

2. 届かない星だとしても/Pops heartで踊るんだもん!

とど星大好きなんですよ、泥臭くて、けなげで、あったかくて。

イントロからの "うううううううワンツーサンシャイン!!" って最高の跳びポイントで心の枷が外れて、観客の緊張もほぐれて「楽しもう!」って気持ちになると思いますし、2日目のPops heartも同じ役割でセトリの2曲目に登場してると思います。

"楽しい日はあっと言う間に終わるってことを いまはまだ言わないでいて" "夢のような瞬間がここにあるよ" なんて2曲目から歌われちゃったら、覚悟決めて楽しむしかないですよね...私ですか?お察しの通り、切なくてただただ泣いてました。 

 

 

 

3. 少女以上の恋がしたい

サビの部分の "つまんないよ" で人差し指を☝️「チッチッ」ってやるフリの時のあんちゃんが個人的にすっごく好きで、あんちゃん自身もあそこ気に入ってるんじゃないかな〜って勝手に思ってます。なんか、こう、さ。わかるでしょ?(語彙)

名古屋公演の記事では恥ずかしながら、同曲の凶暴なまでの可愛さと、少しだけ背伸びしたような、ちょっぴり大人びた少女像と、あの挑発的な態度と向き合う事ができず。心の底から無理になってしまったのですが、やっぱ無理でした。本当に頼むからAqoursちゃんには少女以上の恋をしないで頂きたい。お願いします。

 

 

 

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4. 夏への扉 Never end ver.

前曲の後半でステージから捌けた3人に気付いて「来るぞ...!!」って心の準備をしていた方は多かったようですが、私は少女以上で死んでいて準備できませんでした。

"Splash" のタイミングで場内が明転して、鮮烈な夏の幕開けを告げたハリケーンブロッサム。アリーナに放たれた水鉄砲の水を飲みたいだけの人生でした。

歌唱力の高さが遺憾無く発揮された長いソロパート、相当に難しい曲だと思うのですが生歌は圧巻でしたね。3人とも歌うますぎ...って圧倒されていたら、センターステージにひとりで立った小柄なあいにゃがパワフルなラップと共にダンスパフォーマンスでブチかましてるのが、もう凄すぎて。

もともとの彼女のイメージとかけ離れた方向性で、想像を遥かに超えた存在感を見せつけてくれた事が嬉しかったです。成長、というよりは新境地、といった感動がありました。

タオルではなくペンライトを回すのに変更もありましたが、コールもジャンプもあって夢のように楽しい時間でした。

 

 

 

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5. 真夏は誰のモノ?

今公演で最も鮮烈に記憶に残ったステージだったと感じている人は多いのではないでしょうか?例のアラビアンテイストの赤い太陽のドレスを身に纏い、センターステージに現れたインフェルノフェニックス。

照明の消えた会場が濃い赤とピンクのサイリウムカラーで染まり、高くせり上がったスクエア型のセンターステージは、まるで異空間に浮かぶ舞踏場のようでした。巨大な風船がアリーナの頭上をふわふわと彷徨う様子も、球体と正方形の対比が美しくより一層非現実感を高めていたと思います。思わず息を呑んで魅入ってしまうような、美しい光景がそこには広がっていました。

3万人の観衆の視線を釘付けにして、デュオ曲らしい掛け合いに合わせて妖艶に舞い踊る黒澤姉妹。そこには観客は存在せず、黒澤ダイヤ黒澤ルビィふたりだけしか存在しないような錯覚にすら陥りました。

あのふたりだけで完結した世界観はまさに "真夏は誰のモノ? あなたとわたしのモノにしたい" の歌詞を体現させるものであったと思います。

間奏パートのカメラワークで、ふたりの後方からの抜きの映像をぼやけさせて映していた所もたまらなかったですね。まるで真夏の炎天下の蜃気楼のような、白昼夢のようなムードを高めていたと思います。

ふたりのパフォーマンスに関しては言葉ではとても表現しれませんが、Cメロでの向かい合って掛け合うあのパート。特筆すべきはありしゃの表情芝居ですよね...もうね、「これが...女優...!!!!」と。ふりりんが上目遣いに目線を送る感じもまさに黒澤ルビィのそれでしたし、見てはいけないものを見ているような、若干の背徳感すら感じさせる演技だったと思います。ちょっと話が長くなりすぎてますね。

とにかく初日のふりりんの "オッレィ!!" が致死的な可愛さだったので、2日目は身構えていたら今度はありしゃが "オッレィ!!" などと言い始めたので私はもうだめでした。

 

 

黒澤姉妹?強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。 

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6. 地元愛 満タン☆サマーライフ

もぅマヂ無理。。 天使じゃんこんなの。

ステージから離れた人たちにも、「あぁ...スタンド席だったけど、良かった...」って思わせるような、スタンド席に地元愛をもたらしてくれたじもあいコンビでしたね。

あいきゃんしゅかしゅーは降誕祭と生誕祭の日に、自らが沼津に足を運んでお祝いをしたという正真正銘の地元愛コンビでしたが、しゅかしゅーの体現者ぶりはこれだけに止まらず。

来年の初夏に行われる3rdライブツアーが、まさかの同会場でも公演。"今度の夏もここで過ごそうよ" 歌詞が現実のものになりましたね。

全然ライブの感想の話してないですけど、ふたりの笑顔がただただ眩しく、ただただ感謝の気持ちしか感情の持ち合わせが無く。もう、曜アンドエンジェルがありえん尊くて終始泣いてました。

ありがとう...そしてありがとう。私からは以上です。

 ⚓️

MCで衣装の紹介をするじもあいコンビ、後ろ向きになると「虹、ありますぅ〜⤴︎」と背中にデザインされた虹🌈のモチーフを披露してくれましたが、あれはなんだったのでしょうね。

真夏の太陽をテーマにした楽曲と、夏の終わりの雨をテーマにした楽曲の狭間で、束の間の空に掛かる虹のような存在がじもあいだったのでしょうか。

ともあれ、「ゆめかわスポーティー」なお衣装も活発なイメージのふたりにはとってもお似合いで、うん。かわいかった。

 

 

 

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7.  夏の終わりの雨音が

無慈悲にもイントロのメロディが流れ始め、「何か始まるってことが、終わりに繋がるだなんて...」と続ける松浦果南。

夏の終わりが始まってしまった。

この曲が来たら夏が強制終了、会場はお通夜状態になり、誰もその場に立っている者はいない...という想像をしていたので、どうなってしまうのかと不安に思っていた帰来があったのですが。杞憂でしたね。

ちかなんのふたりがメインステージとセンターステージで離れて、個のパフォーマンスがスクリーンで一体化する演出がとても良かったですし、何と言っても最後のあんちゃんの台詞パート。

CD音源では「楽しかったね、夏...」思い出を引き摺るような、切ない余韻が強く残る印象であったこの曲が、ライブでは「楽しかったね!夏...!」という、悲しみを受け入れ、迷い無くいまの瞬間と向き合っていると感じるような台詞回しに変更されていたのが...!!

そして何と言っても、あの表情ですよね。物憂げでセンチメンタルな、泣きの表情芝居が来ると身構えていた所に、"あれ" ですよ..........(語彙力の限界)

最高にドラマチックでしたね。これぞ舞台女優・伊波杏樹の真価..........!!の瞬間でした。

 

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これまでのツアーのセトリに倣えば、幕間のアニメを挟んで次は恋アクが来るはずだが...と身構えていた所に、恋アクの衣装に身を包んだ9人が登場。

しかし様子がおかしい、照明も、音楽も、フォーメーションも恋アクのそれじゃない。これは・・・まさか・・・

 

 

 8. 未熟DREAMER 

もはや言葉必要無し。最高の上を行く最高でした。

 

2ndツアーはアニメ物語の力を借りず、"もうひとつのAqours" 自身の成長物語を見せる事がNext Stepのコンセプトのひとつだったと思います。しかしここで敢えての未熟DREAMER。

「楽しかったね、夏」からの流れで、アニメ劇中歌としてではなく "もうひとつのAqours" の夏を象徴する曲として登場した事は、素晴らしいサプライズでしたね。

夏祭りに参加したAqoursと、ファンと、そして沼津の方々と。「忘れられない輝き」を胸の中に抱いた、全ての人の心を揺さぶる最高の選曲でした。

 

 

 

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9. 恋になりたいAQUARIUM

これまでのライブで通算5回現地で見届けてきたこの曲ですが、未熟で衣装を見た瞬間に「嗚呼、またこの曲を聴く事ができるのだ...」という安堵にも似た深い感慨がありました。

二日目、私は神の恩恵を受けました。センターステージをほぼ正面に構えるスタンド席を与えられた私は、あの瞬間をこの目で捉える事を許されたのです。

もはや私から個の概念は消え、この曲を全身で受け止めるだけの器官と化し、とにかくただ、しゅかしゅーの全力の渡辺曜ちゃんを見届ける。私にあったのはそれだけでした。

手前の推しのセンター曲で、しかも会場に地鳴りのようなコールが起きるほどの盛り上がりを見せる曲で、ひたすら地蔵キメてるオタク。何なんだこいつって思われても仕方がないですが、何もしなかったし、できなかった。

その気になれば完璧なタイミングでサイリウムの色を変え、寸分違わぬ拍でコールを入れ、力の限りライブを盛り上げる事に徹する事もできたかもしれません。

ただ私は、無理して模範的な態度で周りに合わせてライブに臨むよりも、あの曲のライブを受けて自分の中に生まれる感情に、ただこの身を任せたかった。

大サビで会場中が青一色のサイリウムカラーに染まる中、ただひとりメインステージのセンターを歩む、その一歩一歩の挙動に3万人もの視線が集中する中で、その瞬間に己の全てを賭けて、全身全霊、全速全身で渡辺曜としてステージで生きようとするしゅかしゅーの姿を目に焼き付け、そして死にたかった。

個人的な主観に過ぎませんが、今までで一番泣ける恋アクでした。両日とも。

斉藤朱夏さんに心からの感謝と、この上ない賞賛と、身にあまる愛を。

 

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10. Daydream Warrior

のサイリウムの景色から一変して、会場がい光に包まれた光景は、Aqoursのライブの曲中では初めて見る景色で美しかった...

 わちゃわちゃとした楽しいMCからの流れで、あいきゃんのトーンを落とした声での「次の曲です。Daydream Warrior」即座にモードを切り替えるAqours。最高にカッコいいんですよね。

ライブverのイントロでシンセのメロディーが入る所からご褒美ですし、原曲のメロディーに入る所で背景のスクリーンに9人のシルエットが映るとこなんか、もう...ね。

この曲はもともとキックのアタックが強い音って言うのか、鳴りが良いって言うのか、他の曲と比べて音圧が凄くてライブだとブチ上がりますよね。音響とか音の作りに詳しい有識者の見解、需要ありますので誰か氏ログはよ。

この曲に関しては9人のクールな表情がめちゃくちゃにカッコ良くて痺れますし、「攻撃しなきゃ」のありしゃソロパートで拳を突き出すフリがすっごい好き。

そしてこの曲はダンスパフォーマンスに目を奪われがちですが、9人の歌唱力も素晴らしかった。Aqours楽曲としては低めのキーのメロディで、表現力を堪能できるソロパートは至高でしたし、喉からCD音源どころか完全にそれ以上でキメてくれましたね。特にCメロのふりりんきんちゃんすわわの所は圧巻でした (ブレイク部分の音に、あの伸びのあるボーカルがまた映えること。)

ふりりん「でも帰りたい あの日 出会いの日...」のパートは、CD音源のルビィちゃんよりも大人っぽくてクールな印象の歌声だったのですが、「こんなのルビィちゃんじゃない!」ってならない、圧倒的な説得力を持っていたのが感動的ですらありました。黒澤ルビィを全身で表現できているからこそ、"黒澤ルビィとしての降幡愛" の新境地が切り開かれた瞬間だったように思います。

あれこれ言いたい事は山ほどありますが、ダンスはやはり凄かったですよね。特にサビと、間奏のカットアップ部分のパートは何度も度肝を抜かれました。早くまたあいきゃんのキレまくりのダンスが見たいので円盤を.......

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きゃんしゅかがキレ過ぎているのでつい注視してしまいますが、他の7人もこの難易度のハードなダンスをこなして、9人でのパフォーマンスとして完成していること自体、冷静に考えたら尋常じゃない事のように思います。ダンス有識者の見解、需要ありますので誰か氏ログはよ。

 

 

 

11. スリリング・ワンウェイ

ブチ決まってましたね。

「私たち、輝きたい!!」のシャウトからコールの煽りに至るまで、あんちゃんがステージで生命力燃やして全力でオーディエンスと対峙する姿。もはやスクールアイドルとかそういう枠を超えて、Aqoursという革命の旗を掲げる旗手のようですらありました。

メインステージからセンターステージへと花道を疾走する9人の姿は、ミライへと突き進む強烈なエモーショナルを歌う歌詞と重なり、その駆動の力強さは今も鮮烈に目に焼きついています。

そして「マイ未来 トライ・トライ・トライライ ホンキ デ ハシレ」のコールでは、あの場、あの時間にこの身があることに溢れんばかりの喜びを感じました。ステージ上だけでなく会場中の誰もが、あの瞬間に全てを出し切とうと血を滾らせて "生きる熱さ" を感じられたのではないかと思います。

個人的に印象深かったのは、大サビ前のソロパートで「ギリギリだけどね 走る未来」を歌うあいきゃん。

今ツアーでは各メンバーが表情芝居にも力を入れて、表現の幅を見せてくれていたと思うのですが、この時のあいきゃんの表情はギルキスの時みたいな狙ってキメにいってると言うより、内から狂気が滲み出てくるようなイっちゃってる表情なのが、最高にゾクゾクしましたね。

からの、全渡辺曜ちゃん推しが固唾を飲んでその瞬間を迎えたであろう「感じたいだけさああああああああ!!!!!!」で無事に天寿を全ういたしました事をご報告いたします。その伸びやかな歌声は天に向かって突き上げたスカイブルーのサイリウムの頭上を通り抜け、半野外のドームを突き抜けて埼玉上空へと飛び去って行きました。しゅかしゅーはやってくれました。無限に朱夏.....しゅき..........。

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名古屋、神戸の二公演ではこのパートが 恋アク→デイドリ→スリワンの3曲で構成されていた事は皆さんご存知かとは思いますが、埼玉公演ではこのハードメニューに加えて未熟DREAMERが追加されているんですよね。成長したAqoursの挑戦はセトリにも現れています。体力的にも過酷な4曲目でのスリリング・ワンウェイ。熱くならないはずがありませんでした。

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このパートが終わると照明が暗転し、幕間のアニメが始まったところで一気に心の紐が解けてしまい、止め処なく流れる涙を抑える事ができませんでした。(そのため初日は幕間のアニメ全く見れておりません)

 

  

 

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12. P.S.の向こう側/近未来ハッピーエンド

P.S.の向こう側

ユニット楽曲のセトリは全く読めていなかったので、初日でこの曲のイントロが来た瞬間「そう来たか、是非もない」といった気持ちで覚悟を決めたのでした。

名古屋公演2日目では、予想だにしていなかったこの曲の登場で全く心の準備ができておらず、振り付けやステージ演出なども含めてうまく受け止める事ができなかったのでリベンジのつもりで臨みました。

 

...と全力で食らうつもりで身構えてはいたのですが、「P.S.の向こう側」という楽曲に関しては埼玉公演前にぺこさんの考察記事を読んでいたので、CYaRon!の3人が元気に歌い踊る姿を見るだけで感情が溢れて止まらなくなってしまいました。

 

 

「P.S.の向こう側」は、

ラブライブ!サンシャイン!!というプロジェクトが幕を閉じて数年後、「キャスト」が「キャラクター」へと言葉を送る様子を歌った歌ではないだろうか。

「P.S.の向こう側を考える」  ぺこにっき より引用

 

私はこの曲はCYaRon!の3人の "卒業後の友情関係を歌った歌詞" と、ぺこさんの解釈の "Aqoursとしての活動を終えたCYaRon!(キャスト)がキャラクターに向けての気持ちを歌った歌詞" の2面性があると考えておりまして、ライブ中はその両方の気持ちが交錯して入ってきてしまい、止め処なくエモに流されてしまいました。

 

CYaRon!や同曲がお好きな方には是非ご一読頂きたい記事です。

 

そしてスクリーンに映されたアニメーション映像では、歌詞には存在しない物語の続きが描かれるニクい演出が。手紙がポストに投函される所を見て、また涙が止まりませんでしたね。「ありがと。」はこっちの台詞なんじゃ......

  

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近未来ハッピーエンド 

2日目の近未来ハッピーエンドでは、みんなが笑顔で元気いっぱいになっちゃうような幸せなムードで会場が包まれましたね。CYaRon!ちゃんかわい過ぎるんじゃ......もはや語彙を失いただ「尊い.....」と魂が抜けている人の表情でオタク棒を振っていた気がします。魂が抜けていたので何も覚えていません。

海賊姿の3人がでっかい旗を振る様子は、CDのジャケットの可愛らしさとはうって変わって、会場中の観客のハートを根こそぎ奪っていく大海賊そのものでしたね。完全に制圧されました.......

同曲の最後の…でもそれはおまけだし とにかく 大事なのは 君のその恋だよ ぜったああああああああああい!!!!!」しゅかしゅーがあまりに曜ちゃんで、もう。感無量、でした。 

 

 

 

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13. LONELY TUNING/GALAXY HidE and SeeK

LONELY TUNING

初日に披露されたLONELY TUNINGは、デジタルなサウンドと光の演出が相まって、ドームの空間全体に音と光が広がっていく、壮大なスケールの多幸感を全身で感じる事ができました。

私はAZALEA楽曲のトランシーでキラキラしたサウンドが大好物なのですが、ヘッドフォンとドームの音響だと全く音の体感が違うんですよね。巨大なスピーカーから放たれる低音が空間を揺らす中で、全身の肌でAZALEAを浴びる幸福。そのデジタルなサウンドと相性抜群なすわわの堅い声質と、ありしゃの素直で清涼感のある歌声と、きんちゃんの伸びやかで温かみのある歌声が折り重なって、私も背中に羽が生えたような気持ちで昇天していました。

ブチ上がるというより、魂の浄化と言った方が正しいような無限の幸せをこの身に享受しておりましたので、本当に記憶がありません。

ただ唯一覚えている光景は、間奏でふと隣を見た瞬間に連番者も天を仰いでいたこと。スクリーンに映った高槻さんが左手でヘッドフォン抑えて、右手でスクラッチしてる風のフリが可愛かったこと。

ただのそれだけ。でもそれだけで私には充分でした。

 

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二日目 

ユニット楽曲は一期一会、恐らく今後二度とライブで披露される事はない。

その事を噛み締めながら二日間、これが最後という気持ちで向かい合って来ました。

思い入れのない曲など無い。けれどこの曲だけは特別。病むほどに惚れ込み、脳に焼き付くほど聴き込んできた。私にとって理屈じゃなく特別な一曲。

近未来ハッピーエンドの曜ちゃんの余韻に浸りたい気持ちを振り切り、背水の陣の如き心境で、暗転した場内でセンターステージに現れる彼女を待ちました。

 🌠

-----------遥か遠い宇宙から届く信号のような、あのメロディが近付いて来る。

光速で距離を超えてきたメロディが音圧を増し、空間を埋めるベース音。

二度打ち込まれたバスドラムの合図で、センターステージに白い光が落ちる。

 

 

終わりが始まってしまった。

 

 

 

GALAXY HidE and SeeK

 

真っ暗な会場の中央に浮かび上がった正方形のステージに、彼女の姿はありました。

白色のスポットライトに照らされる中、鍵盤が叩くメロディに合わせてたったひとりで可憐にその身を揺らす姿は、儚げで、あまりに孤独で。彼女ひとりで立つにはあまりに広大なサイリウムの銀河が、どうしようもなく眼前に横たわっていました。

「もしかして本当のわたしは 地球じゃないところで生まれたかも」

無機質なステージで彼女はひとり、歌い出します。センターステージを真向かいから見下ろす構図で見つめる私を他所に、彼女は続けます。

 「さみしかったずっと こころ通じ合う人はどこでしょう?」

悲しげな表情で、紡ぎ出す歌声が心情を吐露するも

 「 ah 迷路では ひとり」

ステージ上の彼女には、誰も手を差し伸べる事すらできません。

 

🌠 🌠 🌠

 

ココだよって誰かの声が聞こえる 優しいその声で 導いてください

 

「ココだよ」から始まるユニゾンで、ふたりの声が彼女を包みます。

会場のどこからともなくふたりの歌声が響いてきますが、メインステージを背にした彼女にはその姿を伺い知ることができません。

 

 それだけで わたしはこの星のことが とってもスキになれるみたい

 

どこにいるのかもわからない、それでも運命の相手から届く歌声が彼女を救うかのような、歌詞と連動した見事なステージ展開「とってもスキになれるみたい」の歌詞を、愛おしく噛みしめるかのように歌い上げる彼女の姿に、涙が止まりませんでした。

 

 はやく出会いましょう I'm calling calling you

 

🌠 🌠 🌠 

 

 「その人も私を探して旅してるはずだって なぜかわかるの」の歌詞で物語が動き出します。トロッコに乗ってサイリウムの銀河を旅してきたふたりは、センターステージへと辿り着きました。

 「見つけなきゃきっと こころ通じあう人よ待ってますか?」

彼女はふたりの姿を探してあてどなくセンターステージを彷徨いますが、ふたりとの出会いを果たす事ができません。

 「Ah 出口は」...

2回目のサビに入り3人で同じメロディをユニゾンしても、ふたりはステージの外側の観客に向かって歌唱を続けます。あれほどに近い距離にいても繋がり合うことができずにいる姿は、まるで黒澤ダイヤの過去の境遇と重なるようで...

 

 「ひろい世界 それは運命」
「かならず惹かれ合う かくれんぼの途中みたい」
「まーだだよ」とは おねがい言わないで」

 

出会いを待ち焦がれる彼女の、等身大の願いが解き放たれた瞬間。場内は眩い光に包まれ、幾重にも重なり合うシンセのメロディに合わせて光の柱が縦横無尽に突き抜けます。

 

 「あと一歩ですか? こころ通じ合う人が待ってますね

 「Ah 誰かは...

 
永遠とも思しき時間の中、待ち焦がれた瞬間。

彼女は慈しむような優しい笑顔で、ありったけの想いを込めて「 ♦️ ♦️ ♦️ 」と告げます

まるで銀河という宝箱の中から、とっておきの宝石をお披露目するかのように。

 

🌠 🌠 🌠

 

 「ココだよってあなたの声が聞こえる やさしいその声で 導いてください

ふたりとの出会いを果たした彼女は、弾けるような笑顔でステージを舞い踊ります。

そのはずだったと思います。感極まり涙で視界を失ってしまった私には、残念ながら何も思い出せません。ただ、ステージに集まった3人がぎゅっ てしていたこと、3人が出会えた喜びを、溢れんばかりの笑顔を振り撒いていた事だけが脳裏に焼きついています。


 「それだけで わたしはこの星のことが とってもスキになれるみたい

 

花道を駆けていく3人。涙が溢れてどうしようもなかった。

この時間が永遠に続いて欲しいと願ってしまった。終わりがある事の美しさを知っていても、終わりと向き合う事を受け入れられなかった。前を見る事ができなかった。

 

 「早く出会いましょう I'm calling calling you!ココだよってあなたの声が

 

落ちサビで時空が歪んだ。まるで終わって欲しくないという願いが、現実を変えてしまったかのようだった。咽び泣くしかなかった。

更にアウトロもループした時には、もうこれ以上何も望む事はないと思った。

 

アウトロが終わる頃、私はようやくメインステージに横並びに立つAZALEAの姿を目を向け、光の中で歓声を浴びる3人に、静かに拍手を贈りました。

 

🌠 🌠 🌠

 

 

 

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14. Guilty Eyes Fever/コワレヤスキ

Guilty Eyes Fever

初日はLONELY TUNINGのEDMなサウンドからの流れで、この曲。まさに天井知らずのブチ上がりのセトリでしたね。

バッチバチにカッコつけたギルキスの3人のパフォーマンス、最高にクールでした。

ステージに視線を釘付けにして魅入ってしまいたい気持ちと、音に任せてこの身を踊らせてしまいたい気持ちと、その両方に挟まれた葛藤で「なんで俺には体がひとつしかないんだ....」という苦悩でイントロを迎えた事を覚えています。

この曲は音と音の隙間がイイ感じに空いてて、歌唱の際の語尾の処理が堪能できる神曲だと思っているのですが、あいきゃんあいにゃのあの語尾の余韻の残し方ですよ。大変けしからん。スクールアイドルにしてはセクシーすぎるのではないでしょうか、鼻血出るかと思いましたよ。

そして何と言っても間奏パートでの3人のソロのダンスが華があって見所ですが、あいきゃんのキレッキレのソロパフォーマンスには思わず歓声を上げてしまいました。

このツアーでたったの3回しか披露されないこの曲の、あの瞬間にあいきゃんがどれだけ賭けて練習を積んできたのかを想像すると、わけもわからず泣けてくるぐらいのカッコよさでした。

また、あのパートは "Guilty" と "Get Down" のボーカルにスクラッチが入ってるのがめちゃくちゃカッコイイんですが、あの濁音の発音とスクラッチ音のザラついたノイズ感が絶妙にマッチしてるのがまた最高なんですよね。

からの間奏後のりきゃこのソロパート、これがまたガンギマリで史上最強に突き抜けてましたね。素で「は!?逢田さん歌うっま!!」ってなりましたし、このパートは裏で音がガンガン鳴ってるのに、ボーカルが冴えてて全然負けてないというか、むしろボーカルがガンガン前に出てきてる感じが。もう、最高のそれでした。

長くなりましたが、要するに一言でいうと ギルキス最高................。素直に堕天です。

 

😈

 

コワレヤスキ

前曲GALAXY HidE and SeeKで精神が崩壊していた私には、あまりに酷なセトリでした。

しかし余韻に浸る間もなく、歪んだギターの音と共に暗闇に浮かび上がる3人の姿。ラスボスの登場です。

Aqoursのメンバーと同一人物とは思えないような、凍てついた表情でスタンドマイク前に舞い降りた3人。「You're fragile」で会場の空気は瞬時に一変し、重厚なサウンドがドーム内を席捲。ダークな世界観が渦巻くギルキスの独壇場と化しました。

 

 「君はいつも恐れてる 微笑みながら 嫌われたくないキモチ それも解るよ」

まるで何かに取り憑かれたかのような声色でソロパートを歌い出すあいきゃん。同じギルキス楽曲と比べても明らかに入り込み方が違う。その歌詞はヨハネではなく津島善子の過去の境遇に沿っており、まるで小林愛香津島善子に向けて歌っているかのような不思議な感覚がありました。彼女を縛る鎖から解き放とうとするかのような、そんな彼女の姿がそこにはありました。

 

 「だからなにも言わないね 本当のことを ひとつ息を飲み込んでガマンしてるのは」

 いつもより抑えたトーンで寄り添うあいにゃ。小原鞠莉として歌唱しているはずなのに、その歌詞は小原鞠莉自身の過去を暗喩しているようでもあり、やはりどこかに鈴木愛奈の影を感じました。

 

 「もうやめて 私だけにそっとこころを見せなさい 泣きそうな目の君が好きよ 無防備に生きる不器用さもね」 

真っ直ぐで嘘のないりきゃこの歌声が続きます。この歌詞も1話の桜内梨子の境遇へ向けられているかのようで...ライブではそういった印象は無くありませんでしたが。弱さをも全て抱擁する深い愛を歌ったこのパートは、あらゆる人の胸を打ったと思います。

 

😈

 

私の主観ですが、二番以降で3人の歌唱が変わったように感じました。

一番ではまるで内に向けて問い掛けるかのような、感情が抑圧された雰囲気を感じたのですが、二番では外に向けて感情が解放されたかのような。曲への入り込み方がゾーンの域に達したかのような、そんな印象を持ちました。

 

 「さあいまは 私だけにすべて嘆きを見せなさい」

以降はもう、心に直に曲が入ってきてしまってだめでした。庇護と救済を歌う歌詞を、りきゃこにあんな風に歌われてしまっては。その場に立っているのがやっとでした。

ある意味、この曲は堕天解放された間奏のあいきゃんのシャウトを食らって死ぬ曲みたいな側面もあると思いますが、もう全部だめでした。

満を持して迎えた間奏パートでは、あいきゃんの闇夜を穿つ閃光のような張り詰めた叫びが炸裂し、魂が浄化された私は無事に成仏しました。

その後も繰り出される3人の、持てる真価を全て出し尽くすかのようなエモーショナルな歌唱、両手を広げて鬼気迫る表情でサビを歌い上げる姿に圧倒され、曲が終わった時には胸の中が伽藍堂になるほど全部燃え尽きてしまいました。

最高のステージをありがとう、ギルキス。またいつか会える日まで。

 

 

 

 

 

😈 後編につづく 😈

 

 

 

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